ミステリ・フロンティア
ペンギンは空を見上げる

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  • サイズ B6判/ページ数 258p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488020019
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

将来、NASAのエンジニアになりたい小学六年生の佐倉ハルくんは、風船宇宙撮影を目指しています。ハルくんは意地っ張りなこともあって、同じクラスに友達はひとりしかいません。しかし、あることをきっかけに、クラスのだれとも話そうとしない、金髪の転校生の女の子に妙になつかれました。結局、撮影は三人で挑むことになりますが……。ハルくんの、夢と努力の物語。奮闘するこの少年を、きっと応援したくなるはずです――読み終えたあとは、もっと。

八重野統摩[ヤエノトウマ]
著・文・その他

内容説明

将来、NASAのエンジニアになりたい小学六年生の佐倉ハルくんは、風船宇宙撮影を目指しています。できる限り大人の力を借りず、自分だけの力で。そんなことくらいできないようでは、NASAのエンジニアになんて到底なれないから、と。意地っ張りな性格もあってクラスでは孤立、家に帰っても両親とぎくしゃくし、それでもひたすらひとりで壮大な目標と向き合い続けるハルくんの前にある日、金髪の転校生の女の子が現れて…。ハルくんの、夢と努力の物語。奮闘するこの少年を、きっと応援したくなるはずです―読み終えたあとは、もっと。

著者等紹介

八重野統摩[ヤエノトウマ]
1988年生まれ、北海道札幌市出身。立命館大学経営学部卒業。電撃小説大賞への応募作が編集者の目に留まり、2012年に書き下ろし長編『還りの会で言ってやる』でデビューする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

157
おもな登場人物は小学6年生。両親や先生。ふつうに児童文学として読んでいて、全然おかしくない。では、なぜこの作品がこのシリーズに? ほとんどラスト近くになってから明かされる秘密が、「そうだったのか……」と。宇宙への夢を語りながら、いくつかの悲しみもかかえて、最後は少しばかりの暖かさも漂う。子どもの世界は、大人にはわからない、と、いうのはよくある話だが、ここではさらに上を行く。それでこそ親だ。直接の登場人物に悪い人間がいないことも、読後感の爽やかさに結びついている。ハルの祖父が、実にいい役を果たしているなぁ。2020/07/28

のんき

95
小6のハルくん、金髪の転校生イリスちゃん、同じクラスの三好くん、三人で、ロケットを打ち上げます。そのロケットには、いろんな願いや希望や夢やそれぞれの気持ちがいっぱい詰まったロケットだったと思います。言葉の壁、心のバリア、健常者と障害者との壁。そんな壁なんて、宇宙から見たらちっちゃな、というかそもそも壁なんてないんだなあ。青い地球に美しい地球に国境の線なんてなくて、みんな一緒に暮らしてるんだなあ。きっとバリアも取れて、三人ともみんな素敵な大人になってるよ 2018/11/11

みかん🍊

94
将来エンジニアになってロケットを飛ばしたい小学6年生のハルのクラスに転校してきた金髪の美少女、彼女はクラスの誰とも打ち解けようとはしなかった、クラスでのいじめや家庭での苛立ち、6年生とは思えないほど大人っぽくて頭のいいハルだが、努力しても叶わない夢はある、地球は青いそして神はいなかった事を知りたいハル。北海道という事もありロケットから空を見上げるペンギンが見えるのかと思った。2018/07/29

おたけஐ೨💕🥒🍅レビューはボチボチと…

94
87/100点 初読みの作家さん。将来、NASAのエンジニアになりたい少年の夢と努力を描いた物語。読んでいる時は主人公の行動に苛立ちを募らせる部分もありましたが、物語の最後に明かされる驚きの事実を知った後では、タイトルの意味も含め全てに納得し、素直に感動しました。本の見開きの商品解説にあった"奮闘するこの少年を、きっと応援したくなるはずですーー読み終えたあとは、もっと"。読み終えて感じるのは、本当にその通りの爽やかな余韻の残る素晴らしい作品でした。オススメです!2018/06/25

mike

93
あ〜そうだったのか…ハルが他の子と話をしたがらないのも、「」と〈〉と地の文で会話が表現されているのも、鳴沢の「ハルがロケットを作って私が宇宙飛行士」発言に激昂したのも、いつもポケットにシャーペンを忍ばせていた理由も、そして何故こんなにも風船ロケット作りに夢中になっていたのかも。全ての辻褄が合った瞬間、私の中にいたちょっと小憎らしかったハルがとてつもなく小さくて壊れそうで愛おしい存在へと変わった。爽やかな読み心地満点の秀作だ✨最後に、三好、あんたは最高だよ!もう一度言う。本っ当に最高の友だよ!!2024/05/06

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