Ｓｏｇｅｎ ｂｏｏｋｌａｎｄ 世界の終わりと妖精の馬〈上〉―時間のない国で〈３〉

トンプソン，ケイト【著】〈Ｔｈｏｍｐｓｏｎ，Ｋａｔｅ〉/渡辺 庸子【訳】

東京創元社（2011/05発売）

• サイズ B6判／ページ数 245p／高さ 20cm
• 商品コード 9784488019822
• NDC分類 K933
• Cコード C0097

出版社内容情報

のんびりとぼけた筆致で荒廃した世界の終わりを暖かく描く、ガーディアン賞など各賞を受賞した『時間のない国で』３部作完結編登場。

のんびりとぼけた筆致で荒廃した世界の終わりを暖かく描く、ガーディアン賞、ウィットブレッド賞、ビスト最優秀児童図書賞を受賞した『時間のない国で』３部作完結編登場。

内容説明

アイルランドは大変なことになっていた。天候はめちゃくちゃに荒れ、作物などとれる状態ではない。シュリーブ・キャロンのふもと一帯では、独裁者エイダンが威張り散らしては人々を苦しめている。このままでは人類は滅び、その文化も忘れさられてしまう！心ならずも弟の配下で軍の指揮をとっていたドナルは、ずっと温めてきた奇想天外な計画を実行にうつすが…。のんびりとぼけた筆致で世界の終わりを描く、ガーディアン賞、ウィットブレッド賞、ビスト最優秀児童図書賞受賞作『時間のない国で』三部作完結編。

著者等紹介

トンプソン，ケイト［トンプソン，ケイト］［Ｔｈｏｍｐｓｏｎ，Ｋａｔｅ］
１９５６年、イギリス、ヨークシャー地方ハリファックス生まれ。１９８１年アイルランドに移り住み、現在ゴールウェイ近郊のキンバラに在住。１９９４年にアイルランドで処女作Ｓｗｉｔｃｈｅｒｓを刊行。以降、年一冊のペースで刊行を続ける。『時間のない国で』はガーディアン賞、ウィットブレッド賞、ビスト最優秀児童図書賞を受賞した

渡辺庸子［ワタナベヨウコ］
法政大学（通信課程）日本文学科卒業（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[み～くま]

献本で手に入った嬉しさから、いきなりシリーズ3作目からのスタート！でも、この物語に背景説明は全く必要ありませんでした♪読み始めてすぐに、作品世界へ溶け込むことができました。妖精と人間と神とが絶妙に入り混じった世界。しかもこの神さま、滅茶苦茶人間臭いΣd(≧ω≦)タバコに執着するわ、音楽に没頭して大切なことを忘れてしまうわ、もうハチャメチャなんですけど、妙に憎めないんですよねぇ～♪下巻にどんな結末が待ち受けているのか、今からとても楽しみです！

2011/07/04

[そら@真面目にダイエット中]

シリーズの第三弾です。 これまでの話とつながってもいるし、でもかなり前回より時間がたっている展開なので、すぐに前回とつなげて思い出すことが出来なかったものの、ふしぎな雰囲気と謎だらけの展開で楽しめました。 ラストが「次に続くセリフがそんなんでいいの？！」と思うようなセリフでした。 このシリーズを読むなら、一巻から続けて全部読める状態にしておかないと、この巻は謎だらけすぎて読みにくいかもしれません。

2012/03/01

[kambashig]

２巻目からさらに時が進み、ＪＪの子どもたちが老年。世界は終末的様相。

2012/04/30

[ゆずきゃらめる＊平安時代とお花♪]

エイダン相変わらずだなぁ。ドナルどうしちゃったの？優しいドナルはどこへ？ JJいつも息子たちにふりまわされてる・・・。

2012/03/25

[ありんす]

シリーズの三作目らしいけど、いきなりここから読んでしまった。舞台は未来。異常気象で氷が解けて多くの街が失われたアイルランド。人類が身勝手に文明を謳歌しすぎたせいで、子孫達がそれらの悪影響によって食べるものにも困る貧しい世界。読み始めた最初は暗澹たる思いに囚われたけど、そこはさすがに子供向けのお話。上巻では時間のない国になだれ込む人々と、その国の妖精王との会話がかみ合わないのが微笑ましい。こちらの世界にやってきて、タバコを求めて突き進むアンガスがニコチン中毒で良かった。

2012/02/13