創元日本SF叢書
超動く家にて―宮内悠介短編集

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  • サイズ B6判/ページ数 330p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488018269
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

「深刻に、ぼくはくだらない話を書く必要に迫られていた」――雑誌『トランジスタ技術』を“圧縮”する謎競技をめぐる「トランジスタ技術の圧縮」、〈ヴァン・ダインの二十則〉が支配する世界で殺人を企てる男の話「法則」など著者自ら選んだ16編を収録。吉川英治文学新人賞・三島由紀夫賞受賞、直木・芥川両賞候補など活躍めざましい俊英の正体を目撃せよ。

宮内悠介[ミヤウチユウスケ]
著・文・その他

内容説明

雑誌『トランジスタ技術』を「圧縮」する謎競技をめぐる「トランジスタ技術の圧縮」、ヴァン・ダインの二十則が支配する世界で殺人を企てる男の話「法則」など全16編。日本SF大賞、吉川英治文学新人賞、三島由紀夫賞受賞、直木・芥川両賞の候補になるなど活躍めざましい著者による初の自選短編集。

著者等紹介

宮内悠介[ミヤウチユウスケ]
1979年東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒。第1回創元SF短編賞に投じた「盤上の夜」で山田正紀賞(選考委員特別賞)を受賞しデビュー。同作を表題作とした作品集は第147回直木賞の候補となり、第33回日本SF大賞を受賞。『ヨハネスブルグの天使たち』が第34回日本SF大賞特別賞を受賞。『彼女がエスパーだったころ』で第38回吉川英治文学新人賞、『カブールの園』で第30回三島由紀夫賞を受賞。また、『ヨハネスブルグの天使たち』『あとは野となれ大和撫子』も直木賞の候補に、「カブールの園」「ディレイ・エフェクト」は芥川賞の候補に選出されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

187
宮内悠介は、新作中心に読んでいる作家です。本書はごった煮的短編集、オススメは『今日泥棒』です。本書は芥川賞にも直木賞にもノミネートされないと思いますが、著者はノミネート貧乏で、島田雅彦二世かも知れません。2018/04/20

あも

103
賢い人が真面目にふざけるととんでもないもんが出来上がる好例。なんというタチの悪い短編集。最高でしかない。家は超動くし、トラ技圧縮は熱すぎるし、オートマタは切なすぎるし、wikipediaの架空記事はふざけすぎで、色んな概念がゲシュタルト崩壊して、ラスト宇宙船内の野球盤勝負でマジに泣く。割とエグめのイタズラ仕掛けられた筈なのに、目がすっごいキラキラしてるんだもの。僕すごいでしょ!って言ってくる子供を叱れない。俺には叱れないよ…。あとがきから伝わるワクワク感がまた半端ない。たった1冊で著者を大好きになれる本。2018/11/22

ダイ@2019.11.2~一時休止

94
自選短編集。って事でいろんな作品があります。表題作・トランジスタ技術の圧縮・星間野球なんかがイイ。ついでに作者初のあとがきもイイ感じ。2018/03/18

kokada_jnet

82
2018年刊行の奇想バカSF短編集。「エラリー・クィーン数」「文学部のこと」がよかった。ただ、これは純粋に好き嫌いの問題なのだが、自分が奇想SFに求めるものと、なんとも「違う」感じが。この作者の場合、新本格ミステリのファンなこともあって、新本格の脱格系に近い作風のように思える。また「シリアスな作家とばかり、決めつけられていることへの反発」でこの本を出したとのことだが。「過剰にシリアスに書かれた」バカSFばかりなので、あまり評価は変わらないような気が。2022/09/04

oldman獺祭魚翁

66
図書館 「あとは野となれ大和撫子」の著者宮内氏の短編集と知って読んでみた。 まぁなんというかおバカSF+バカミスといった風情だけど、ロマンティックな作品も有る。お気に入りはアホらしいと言ってもいい「トランジスタ技術の圧縮」 表題作の「超動く家にて」ロマンを感じる「弥生の鯨」だろうか?2018/04/24

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