創元日本SF叢書
うどん キツネつきの

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  • サイズ B6判/ページ数 268p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488018191
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

その生まれたての子犬はビルの屋上から信じられないほどの太い声で啼いていた。学校帰りに奇妙な犬を拾った三人姉妹の話――第1回創元SF短編賞佳作の表題作など全5編。

内容説明

パチンコ屋の屋上で拾った奇妙な犬を飼育する三人姉妹の人生を繊細かつユーモラスに描いて第一回創元SF短編賞佳作となった表題作、郊外のうらぶれたアパートで暮らす、多言語の住人たちの可笑しな日々「シキ零レイ零 ミドリ荘」、十五人姉妹の家が立つ孤島を、ある日見舞った異常事態「母のいる島」、ウェブ上に出現した、謎めいた子供たちの日記から始まるシュールな冒険「おやすみラジオ」、ねぶたの街・青森を舞台に時を超えて紡がれる美麗な幻想譚「巨きなものの還る場所」の全五編。新時代の感性が送り出す、優しくて可笑しくて不思議な、家族と仲間の物語。

著者等紹介

高山羽根子[タカヤマハネコ]
1975年富山県生まれ。多摩美術大学美術学部絵画学科卒。2010年、「うどん キツネつきの」が第1回創元SF短編賞の佳作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みっちゃん

100
帯の文言「なんだこれ」に激しく同意。ほんわかなやり取りに油断していたら、とんでもなく怖い方向に進んで行ったり、逆に何かが起こりそう、隠されていそう、とドキドキしていたら拍子抜けしたり。「私が、知りたかったのはこれじゃない」ともやもや感もあるけれど、今も胸に残る、何だかわからないざわざわした気持ちは何だろう。2016/04/28

(C17H26O4)

79
読むにつれ、自分の知っている感覚とちょっとずつずれていって、いつの間にやら理解できないところまで。へんなかんじ。不思議な読みごごちでした。2019/07/10

七色一味

51
読破。えっと、SFでしたか(笑)5つの短編が収録されていますが、読んでいてなんとなく懐かしいテイスト。小松左京さんの短編って、こういうテイストじゃなかったかなぁ。などと思いながらするするっと読める。表題作も好きですが、「母のいる島」も好きですね。2015/04/02

R

43
SF短編集でした。ちょっと思考が飛躍しすぎていて、ついていけないところもあったけど、なんだかんだ楽しく読み進めた一冊でした。表題作について、その題名の意味が予想外の内容で思わず笑ってしまったのだけども、SF的というか、不思議な内容と考えオチ的なところに悩んでしまった。いくつかの短編があって、それぞれ少しずつ不思議なというか宇宙規模の何かが見え隠れするのが面白いんだが、オチが難しくてわからないところが多かった。SFは素養がいるんだろうかしらと悩んでしまう。2018/06/23

miroku

30
創元SF短編賞はSFだか何だか解らない作品が多くて面白い。2016/05/23

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