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ミステリ・フロンティア
滑らかな虹〈下〉

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  • サイズ B6判/ページ数 313p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488017989
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

5年3組の担任教師・柿埼の提案した〈ゲーム〉はクラスの子どもたちの心を捉え、学校生活にかかせないレクリエーションとして順調に機能しているように見えた。引っ込み思案だった百音も、親友となった香住とともに、夏休みの自然教室や秋の運動会を通して徐々に自分の世界を広げる。この穏やかな日々が続くと、みな思っていた――「彼ら」を除いては。『ゴースト≠ノイズ(リダクション)』で衝撃のデビューを果たした新鋭がミステリと小説の技巧を磨き上げて贈る、入魂の傑作長編。

内容説明

五年三組の担任教師・柿埼の提案した『ニンテイ』ゲームはクラスの子どもたちの心を捉え、学校生活にかかせないレクリエーションとして順調に機能しているように見えた。引っ込み思案で『ニンテイ』を忌避していた百音も、親友となった香住の励ましを得て、夏休みの自然教室や秋の運動会を乗り越え、クラスメイトとの距離を縮めて徐々に自分の世界を広げてゆく。この穏やかな日々が続くと、みな思っていた。ただ、「彼ら」を除いては。百音は思い返す。最後の“ゲーム”が行われたあの日、夜の校舎で何が起きたかを。圧倒的な筆力で描ききった渾身の千二百枚。

著者等紹介

十市社[トオチノヤシロ]
1978年、愛知県生まれ。中京大学卒。2013年2月、Amazonが提供する電子書籍出版支援サービスKDP(Kindleダイレクト・パブリッシング)から、『ゴースト≠ノイズ(リダクション)』(上下)を発売。同書を改稿の上、“ミステリ・フロンティア”より紙の書籍として刊行し本格的にデビュー。「本の雑誌2014年上半期エンターテインメント・ベスト10」第5位にランクインするなど、大きな話題となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ダイ@2019.11.2~一時休止

97
ダークです。このゲームはよかったっていいたいのかダメだったっていいたいのかよくわからなかった?。個人的にはこういうのはいじめにつながるからダメだと思うのですが・・・。2017/09/20

ゆみねこ

72
「ニンテイ」ゲームは怒涛の展開に。ゲスな大人に傷つけられる子供たちに胸が痛くなる。いじめや学級崩壊を阻止するために考えられたはずの「ニンテイ」。8か月で幕引きされ、子供たちには負の思いしか残らなかったのでは?百音ちゃんと、あやめ先生のパートで交互に物語が進み、結末を知りたくて一気読みでした。デビュー作はあまり好きになれない作風でしたが、十市さん、一気に面白くなりましたね。次作も期待しています。2017/09/28

geshi

37
まさか、ここまで重い物語になるとは思わなかった。終盤で明かされる隠されてきた悪意に対し、子どもたちが”ニンテイ”をもって仕掛けるゲームの行方。底流しているドス黒いものが見えた瞬間にゾッとさせられ、「どうすればいいのか」考える事を読者に突きつける。ミステリとしての仕掛けそのものはそれほど重要ではなく、もたらされた悲劇に対してどう向き合うのか、罪と罰が胸を締め付ける。それでも何かが変われると信じ、最後に出てくる折り紙に未来への願いを込めて、じわりと温かいものが読後に残った。2017/09/06

そうたそ

33
★★★☆☆ 五年三組の担任教師柿崎の提案によりはじまった「ニンテイ」ゲーム。学校生活に欠かせないレクリエーションとして定着し始めたかのようであったゲームはクラスを思わぬ方向へ導くこととなる。上巻まるごとを「ニンテイ」ゲームの設定の説明諸々に終始した割りには、下巻での展開があっさりとしたもので、何かフリが壮大なだけだった気がして残念。ゲームの設定自体は面白いが、それをミステリそのものに活かしきれてない。結果、別にゲームの設定なくても書けないか?とも思ってしまう。2017/11/02

よっち

33
「ニンテイゲーム」を続ける五年三組で密かに起こった変化。その結果起こった事件、クラスメイトのその後や柿埼先生とあやめ先生の思いの行方が描かれた下巻。バンパイアチームによって徐々に取り込まれてゆくクラスメイト。取り込まれて元気をなくしていく親友を心配するけれど上手くいかない構図は難しいなとも思いましたけど、それ以上に決死の思いから起こした事件とその顛末に何とも言えない気分になりました。切ないけれど穏やかな結末かと思ったら、最後に思わぬことに気付かされてビックリ...でもいつか二人が仲直りできるといいですね。2017/10/07

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