出版社内容情報
4人の男たちに降りかかった災難。彼らは災難を回避すべく、それぞれに大金を得ようと罠をめぐらす──「このミス」大賞受賞作家による、クライム・コメディの新たな収穫。
内容説明
月曜日、四人の男たちに各人各様に降りかかった災難。男たちは危機を回避すべく、それぞれに大金を得ようと、にわか仕込みの罠をめぐらす。複数の詐欺が輪舞する一週間が幕を下ろすとき、明らかになる鮮やかな結末とは?洒落たユーモアに包まれた、クライム・コメディの新たなる収穫。「このミス」大賞作家の本領が如何なく発揮された、現時点における最高傑作。
著者等紹介
伊園旬[イゾノジュン]
1965年京都府生まれ。2006年、長編『ブレイクスルー・トライアル』で第5回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞。他の著書に第4回「このミステリーがすごい!」大賞最終候補作を大幅改稿した『週末のセッション』がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そのぼん
29
四人の人物がそれぞれ章ごとに変わっていく構成のお話でした。どの人物にも感情移入できなかったので、あまり楽しめませんでした。残念。2013/11/16
nyanco
28
着眼点は非常に面白いと思います。ただ残念なのは一番楽しめるであろうハラハラ感が読者に伝わって来なかったこと。あと、あまりにも偶然が重なりすぎでしょ…と感じさせてしまうこと。ラストは思わずニヤリとさせられました。これは、改稿された部分なのかしら?この作品は第4回のこのミスで最終選考まで残った作品なんですね。で、その年の受賞は海堂さんの「バチスタ」、これは不運としか言いようがない。続→2012/08/06
まつじん
22
全体的にやりすぎ感がつきまといます。詐欺に対しても罪の意識がない人ばっかりで、いささかゲンナリでした。2012/08/14
たこやき
8
4人の男たちが、相手を騙そうとしてループする。そして、その裏には……。発想そのものは面白い。けれども、それぞれの男の行動が1人ずつ、立て続けに描かれるため、何をしようとしているのかなどが明らかでイマイチ、ドキドキ感が足りない。人間関係も、ちょっと人工的な配置になってしまっているし、男たちの問題解決もちょっと上手く行き過ぎのような……。「このミス」大賞の最終選考作の改稿とのことだが、これでもまだ荒削りかな? という感じ。2012/09/15
ren5000
8
4人の男の悪巧みがぐるぐる回って…。ですが、ちょっと物語に入っていけなかった。ハラハラ感が足りないのかなぁ。まあいつの世も男は女の手のひらで転がされるものなのです。2012/09/09