内容説明
ドッペルゲンガーを見たという少女に頼まれ、その正体を探ろうとした矢先、会員制サイトの掲示板の書き込み通りに彼女が殺された。ミステリ愛好者が集うそのサイト“猟犬クラブ”はパスワード制で、第三者が簡単にのぞけるものではない。“キャット”と名乗る不気味な書き込みの投稿者は、果たして誰なのか?会員同士で互いの正体がわからないまま疑念だけが膨らむうちに、“キャット”による新たな書き込みと、それをなぞるかのような事件が再び起こる―。島田荘司推薦の新鋭、堂々デビュー。
著者等紹介
麻生荘太郎[アソウショウタロウ]
神奈川県生まれ。現役医師。ペンネームは島田荘司によりつけられた。どこに辿り着くのかわからない物語に、豊富な医学知識をふんだんに盛り込んだ、『闇の中の猫』でデビュー。過去に二度、別名義で「本格推理」(鮎川哲也編/光文社文庫)に短編が掲載された。また医学関連の著作および翻訳書も多数ある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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