東京創元社・ミステリ・フロンティア
犬はどこだ

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  • サイズ B6判/ページ数 309p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488017187
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

何か自営業を始めようと決めたとき、最初に思い浮かべたのはお好み焼き屋だった。しかしお好み焼き屋は支障があって叶わなかった。そこで調査事務所を開いた。この事務所“紺屋S&R”が想定している業務内容は、ただ一種類。犬だ。犬捜しをするのだ。それなのに、開業した途端舞い込んだ依頼は、失踪人捜しと古文書の解読。しかも調査の過程で、このふたつはなぜか微妙にクロスして―いったいこの事件の全体像は?犬捜し専門(希望)、二十五歳の私立探偵・紺屋、最初の事件。『さよなら妖精』で賞賛を浴びた著者が新境地に挑んだ青春私立探偵小説。

著者等紹介

米沢穂信[ヨネザワホノブ]
1978年岐阜県生まれ。2001年、『氷菓』で第5回角川学園小説大賞奨励賞(ヤングミステリー&ホラー部門)を受賞しデビュー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しろいるか

100
失踪した元SEの女性と、地元の神社に保管された古文書の由来調査。開業したての『紺屋S&R』にもたらされた二つの依頼がやがて奇妙なシンクロを見せる。話のテンポも良く、紺屋とハンペーのコンビがなかなかいい。特にチャラいようでいて、結構しっかりしているハンペーのギャップが面白い。結末がもやもやなのは米澤さんっぽいといえばそんな感じもするが、ハンペーや妹の梓など、キャラも良いのでラストスッキリでシリーズ化しても良かった気が。仕事を振ってきた大南や、チャットで助けてくれたGENもあれだけでは惜しい。2011/08/12

ひらちゃん

70
犬探しを第一とした平和な探偵物と見ていたのに、痛い目にあった。軽いノリの後輩とやる気のない調査員の始めての仕事。絡んでいって、なんとなく米澤感出てきたわと思ったら。なにこの最後。怖い!そりゃ犬でも欲しくなるでしょ。それに「紺屋S&R調査事務所」ときたらシリーズになっててもおかしくないと思うんだけど、次は出てないのか?米澤さんはシリーズにしたかったんじゃないかなぁ。今からでも遅くないぞ。(笑)2018/04/05

ダイ@2019.11.2~一時休止

68
雫井脩介の火の粉を途中で想像したけど最後は違う展開に。報・連・相が大事だなと思った。2014/05/21

yukision

63
社会復帰のリハビリのとして軽い気持ちで始めた迷い犬の調査業だが、いきなり飛び込んだ依頼は人探しと古文書解読。ほぼ素人探偵にしてはなかなかの活躍だが、最後の背筋の寒さはそんなごく普通の人が主人公ならでは。ぜひ本来の犬探しの話が読んでみたい。2021/06/01

さっちゃん

55
途中から物語が加速していく感じも、謎解きが進むと一気に景色が変わる感じもさすが。最後の最後までザワザワした気持ちになるのも米澤さんらしい。GENの正体は? その後、紺屋は無事なの? あれこれ気になるので是非とも続編出して欲しい。2018/12/19

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