出版社内容情報
映画研究は疾走する
21世紀の視覚文化のドラスティックなうねりのなか、映画研究は疾走する。その理論が、語彙が、映画史そのものまでが、隣接する諸学を巻き込みながら、知の最前線を駆け抜けていく。世界で、日本で、めまぐるしく進展する研究の最新成果をとらえ、使えるツールとしての提示を試みる。
◎目次
はじめに 映画を未来時制からアプローチする
第1部
第1章 「映画とは何か」という問いを再起動する
(1)芸術、技術、資本の交差点
(2)「映画とは何か」という問いを再起動する
(3)《質的特徴》、《歴史的文脈》、《制作意図》から接近してみる
第2章 映画の生態系
(1)「映画とは何であったのか」――歴史のなかの映画か、映画による歴史か
(2)映画の生態系
(3)学説史をリセッティングする
第3章 映画の地層分析
(1)映画作品(film)なのか、映画体験(cinema)なのか
(2)ハリウッド映画の主体は誰か
(3)外部からのハリウッド映画論――作家と映画館のあいだ
第4章 「作家」は唯名論か
(1)「作家」はどのように映画史に登場したのか
(2)「作家主義」と「作家の死」
(3)それでも「作家」は死なない
第5章 技術はどこまで物体か
(1)作家主義以降の技術経験論――技術の効果
(2)デジタル生態系における進化型
(3)「アトラクション」は効果か、それとも表現か
第6章 知覚機械としての映画
(1)アニメにおけるモーション効果と映画による運動表現
(2)日常の感覚作用に訴える映画
(3)知覚機械としての映画
第2部
第7章 カラー
(1)映画史におけるカラーを再考する
(2)カラーのテクノロジーから、色彩意識の登場へ
(3)ヒッチコック映画のカラー、あるいは近代における投影の進化
第8章 映画が放つホラー
(1)ヤバイホラー映画、ヤバいホラー映画研究
(2)技術の不気味
(3)ホラーのサウンド、カラー、デジタル
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【目次】
はじめに 映画を未来時制からアプローチする
第1部
第1章 「映画とは何か」という問いを再起動する
(1)芸術、技術、資本の交差点
(2)「映画とは何か」という問いを再起動する
(3)《質的特徴》、《歴史的文脈》、《制作意図》から接近してみる
第2章 映画の生態系
(1)「映画とは何であったのか」――歴史のなかの映画か、映画による歴史か
(2)映画の生態系
(3)学説史をリセッティングする
第3章 映画の地層分析
(1)映画作品(film)なのか、映画体験(cinema)なのか
(2)ハリウッド映画の主体は誰か
(3)外部からのハリウッド映画論――作家と映画館のあいだ
第4章 「作家」は唯名論か
(1)「作家」はどのように映画史に登場したのか
(2)「作家主義」と「作家の死」
(3)それでも「作家」は死なない
第5章 技術はどこまで物体か
(1)作家主義以降の技術経験論――技術の効果
(2)デジタル生態系における進化型
(3)「アトラクション」は効果か、それとも表現か
第6章 知覚機械としての映画
(1)アニメにおけるモーション効果と映画による運動表現
(2)日常の感覚作用に訴える映画
(3)知覚機械としての映画
第2部
第7章 カラー
(1)映画史におけるカラーを再考する
(2)カラーのテクノロジーから、色彩意識の登場へ
(3)ヒッチコック映画のカラー、あるいは近代における投影の進化
第8章 映画が放つホラー
(1)ヤバイホラー映画、ヤバいホラー映画研究
(2)技術の不気味
(3)ホラーのサウンド、カラー、デジタル
第9章 科学と虚構
(1)SF 映画、あるいは科学と虚構のあわいで漂うジャンル
(2)SF 映画を突き動かす三つのエンジン、あるいはメタ映画としてのSF ジャンル
(3)未来を扱う映画と映画の未来
第10章 デジタル時代のストーリーテリング
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