内容説明
天文部の合宿の夜、学校で殺害されたわたしの姉。男性化候補の筆頭で、誰からも慕われていた優等生の姉が、どうして?しかも姉は誰かからレイプされかけたような状態で発見されたが、男が女をレイプするなんて、この世界では滅多にないことなのだ。捜査の過程で次第に浮かび上がってきた“BG”とは果たして何を指す言葉なのか?そして事件は連続殺人へ発展する―。全人類生まれたときはすべて女性、のちに一部が男性に転換するという特異な世界を舞台に繰り広げられる奇想の推理。破天荒な舞台と端整なロジックを堪能できる石持浅海の新境地。
著者等紹介
石持浅海[イシモチアサミ]
1966年愛媛県生まれ。九州大学理学部卒。鮎川哲也編『本格推理』への投稿・入選を経て2002年、光文社新人発掘プロジェクト〈KAPPA‐ONE〉の第一期生として『アイルランドの薔薇』で長編デビュー。翌年発表の第二長編『月の扉』で日本推理作家協会賞候補になる。端整なロジックに彩られた本格ミステリの書き手として注目の存在
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りさ
19
BGってなんだろ?が気になって、かなりのめり込んで一気に読了。生まれたときは全員女性、人口の1/4が男性化した女性っていう設定がなんとも言えない絶妙なスパイスになっていました。遥の運命は大分前の方でわかってくるのですが、なぜ優子さんと小百合さんが殺されなければいけなかったのか、は全く想像できませんでした。種明かしを見るとかなりヒントが出されていて推理のトレースはできるようになってるのですが。。私はBGにはなれませんね、笑。2016/06/19
takaC
16
エンタメ小説バンザイ。どうせ同じ時間を費やすのなら、純文学より大衆小説の方がいいやと思ってしまう自分はまだまだ未熟?さておき、これぞ創作の極みでした。都合の良い世界を生み出した割りにはオチがありきたりなのは狙いがそこにあったわけではないからって事?2010/09/22
うさっち
11
全人類が生まれた時は全て女性、のちに有能な女が通常出産を経て男性に転換する世界で起きるSF学園ミステリ。男性化筆頭の女子高生殺人事件で殺害された姉が遺した言葉「BG」とは…。斬新な設定なのに読みやすくて面白かった。2014/06/20
そのぼん
9
変わった設定の作品でした。最後まで犯人もわからなくて面白かったです。2011/07/10
nyanco
9
ミステリーというよりも、このありえない設定が面白かった。2008/08/26
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