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SF雑誌の歴史―黄金期そして革命

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  • サイズ A5判/ページ数 532p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784488015404
  • NDC分類 902.3
  • Cコード C0095

出版社内容情報

世界的な研究者が丹念な取材と研究のもとに贈る大作。本書では、数多の名作家が活躍したSF黄金期からニューウェーブSFの登場にいたる1950‐70年を扱う。

内容説明

1950年代、空前のSFブームの中で興亡を繰り広げる雑誌群とニュー・ウェイヴの大変革が襲った1960年代の激動を描き出す。巻末に詳細な雑誌インデックスを完備した決定版資料。

目次

第1部 星の銀河
第2部 飽和と窒息
第3部 イギリスの傑作?
第4部 創造的混沌
第5部 急展開
第6部 改革のとき
第7部 新しい波
第8部 ファンタジイ対現実
第9部 結語

著者等紹介

アシュリー,マイク[アシュリー,マイク] [Ashley,Mike]
1948年生まれ、イギリス在住。SF、ファンタジイ、ホラーの研究家・アンソロジスト。十代半ばからSFファン活動をはじめ、アメリカとイギリスのファンジンや商業誌にコラムや論文を発表。アンソロジー・シリーズThe History of the Science Fiction Magazine(1974‐78)の編纂で注目され、以後、SF・ファンタジイ・ホラーのアンソロジーを数多く手がける。その他、SFファン必携の研究書・ビブリオグラフィも多数発表しており、The Supernatural Index:A Listing of Fantasy,Supernatural,Occult,Weird,and Horror Anthologies(1995、ウィリアム・G・コンテントとの共著)はブラム・ストーカー賞を受賞

牧眞司[マキシンジ]
1959年生まれ。東京理科大学工学部工業化学科卒。SF研究家・文芸評論家。書評や文庫解説を多数手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

新地学@児童書病発動中

112
50年代から70年代までのSF雑誌の移り変りをまとめたもの。400ページを超える大著で、著者のSFへの深い愛情を感じる。この期間は子供の読み物と考えられていたSFが洗練されて、大人の鑑賞に堪えうるものになった時期に当たり、現在でも読み継がれている名作が多く書かれた。例えば、ブラッドベリの『華氏451度』が発表されたのがこの時代の雑誌である。私はファンタジーよりのSFが好きなので、そういった小説が掲載されたF&SF誌やファンタスティック誌に触れた部分が特に面白かった。2015/02/17

スターライト

8
SFの歴史を雑誌を中心にたどった本書は、掲載された作品・作家を丹念に解説するのみならず、出版にまつわる背景にも言及し、まさに労作にふさわしい大著。本書で語られる1950~70年は、日本でもおなじみの作品・作家が取り上げられるので、コアなファンは自らの読書史を振り返ることができ(もちろん新たな発見もある)、またSF初心者には格好のブックガイドになっている。SFの歴史は、SF雑誌の歴史である-読み終わった読者は、その感を抱くに違いない。巻末に非英語圏についても簡潔にまとめられており、目配りが利いている。必読。2015/04/09

ろびん

1
ディックの項と、最後の各国のまとめが特に興味深かったです。2018/10/06

yyg

1
本当に翻訳に10年かかるとは…。今回は50年前半から70年前後の20年間と、前巻から取り扱う年数は減ったものの、SFブームやニューウェーブ運動が重なり内容はかなり濃密。この年代にデビューしたメジャー作家が多いことからもそれが伺える。雑誌をよくするためには、財力とそれ以上に編集者の力が必要なのがよく分かり、その中でもH・L・ゴールド、フレデリック・ポール、マイケル・ムアコックの活躍が印象に残る。終章にアメリカ、イギリス以外でのSF雑誌の受容が語られており、日本以外の国は中々知ることができないので、貴重。2015/06/07

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