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探偵小説論〈3〉昭和の死

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  • サイズ B6判/ページ数 341p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488015268
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0095

内容説明

世界戦争という経験を通し、変容していった文学。大江健三郎、三島由紀夫、坂口安吾、小林秀雄、大岡昇平、中野重治…。昭和という世界戦争の時代の文学者の作品を切り口に、戦争と文学の密接な関わりを明らかにし、ひいては探偵小説の時代的な意味を解明する。『探偵小説論1』と表裏をなす、比類なき戦後文学論。笠井潔が長年に亙り論じてきているテーマの根幹をなす一冊。

目次

第1章 プロレタリア文学と二〇世紀的なもの
第2章 文学と戦争の絶対的形態
第3章 世界戦争と空虚な主体性
第4章 総力戦体制と主体性の分裂
第5章 「ゆたかな社会」の明るい地獄
第6章 核時代と千年王国の預言者

著者等紹介

笠井潔[カサイキヨシ]
1948年東京生まれ。79年にデビュー作『バイバイ、エンジェル』で第6回角川小説賞を受賞。以降『サマー・アポカリプス』『薔薇の女』他、矢吹駆を主人公としたシリーズなど数多くの小説を発表する傍ら、精力的な評論活動を展開。98年『本格ミステリの現在』編纂で第51回日本推理作家協会賞受賞。2003年の第3回本格ミステリ大賞では『オイディプス症候群』で小説部門を、『探偵小説論序説』で評論・研究部門をダブル受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぐうぐう

13
『探偵小説論Ⅰ 氾濫の形式』は横溝正史から中井英夫までの戦後本格派を取り上げ、続く『Ⅱ 虚空の螺旋』は綾辻行人から京極夏彦までの第三の波の作家達が取り上げられた。この『Ⅲ 昭和の死』はというと、第三の波の現在が論じられているわけではない。ひとことで言えば『Ⅰ』で展開された主張の補完である。笠井潔の探偵小説論の柱は終始一貫している。(つづく)2014/12/29

おちこち

0
タイトルとは内容が異なり、ほとんどが戦争論・戦争文学論にあてられている。?と相互補完的になっていると書かれているが、どちらかといえば『テロルの現象学』などの著作の問題意識に近いと思った。2011/09/03

α0350α

0
内容が難しいですね。2009/03/03

pucci

0
評論は一段落との事、残念2008/11/20

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