内容説明
厳しく美しい大自然の中、たった独りで人間は何ができるだろうか?その場所は、アラスカ山脈の中腹ツイン・レイクスの畔。時は、1968年5月下旬からの16ヶ月間。古ぼけた小さな小屋を振り出しに独りの男がハンドツールだけを頼りに完璧な生活を築き上げた。丸太小屋と野生動物とラスト・フロンティアの日誌。
目次
第1章 森の中へ…
第2章 丸太小屋
第3章 銃声
第4章 凍結
第5章 解氷の時
第6章 雲の湧く土地
第7章 レッド・ラント
第8章 チリカドロートナ川
第9章 森の生活考
第10章 次の春まで…
エピローグ 小屋のテーブルに残されたリチャードのメッセージ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くさてる
4
Twitterの #フォロワーさんが読んでなさそうなオススメ本 で見つけた一冊。70年代、誰も住んでいないアラスカの森に山小屋を建てて生活することを選んだ一人の男性による手記。地味な内容に思えるけれど、これが滅法面白い。具体的な食事や作業の手順だけでなく、自然の動物たちの描写も楽しい。そしてエコロジスト的な文明批判の部分も節度があってうるさくないのが良かった。2012/06/19
momo
1
★★★★★ これだけ満足して、素直に暮らしていきたい。最初から最後まで、尊敬と憧ればかりの本。2018/05/13
コビーオブー
1
素晴らしいの一言。何より翻訳がいい。表現が鮮やかで、アウトドアにかなり精通している方なんだろうと思います。限られた道具で、丸太小屋が出来ていく過程はワクワクしました。写真もいいです。2013/06/02