珈琲と煙草

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珈琲と煙草

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  • サイズ 46判/ページ数 168p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488011239
  • NDC分類 944
  • Cコード C0097

出版社内容情報

残酷なほど孤独な瞬間、
一杯の珈琲が、一本の煙草が、
彼らを救ったに違いない。
小説、エッセイ、観察記録――
本屋大賞「翻訳小説部門」第1位『犯罪』の著者が
多彩な手法で紡ぐ新たな作品世界!

異様な罪を犯した人間たちの物語。幼少期の体験を描く自伝的エッセイ。社会のさまざまな出来事についての観察とメモ。法の観念と人間の尊厳、芸術についての論考。作家としての物語へのアプローチの仕方……。数ページずつ綴られる断片的な文章は、たがいに絡みあい、複雑で芳醇な文学世界を構築する。『犯罪』で脚光を浴び、刑事専門弁護士から現代ドイツを代表する作家となった著者による、最もパーソナルで最も先鋭的な作品集。

内容説明

孤独感を抱える人物の心理を端正な文章で綴った小説。イエズス会の寄宿学校での出来事や、父の死、ナチの高官でユダヤ人迫害に加担した祖父への言及などの自伝的エッセイ。ある俳句を教えてくれた京都からの留学生をめぐる、著者の死生観が垣間見えるエピソード。ドイツで死刑が廃止される12日前に斬首刑となった男の犯罪実話。ボクサーとの恋の思い出を語る老婦人や、収支報告書の改竄で告訴された男といった、弁護士として出会った人々との交流譚―。クライスト賞受賞、日本で本屋大賞「翻訳小説部門」第1位に輝いたデビュー作『犯罪』、映画化された法廷小説『コリーニ事件』、世界各国で2600回以上上演された戯曲『テロ』。これまで社会や人間を深く描写してきた現代ドイツを代表する作家が、多彩な手法で紡ぐ新たな作品世界!

著者等紹介

シーラッハ,フェルディナント・フォン[シーラッハ,フェルディナントフォン] [Schirach,Ferdinand・von]
1964年ドイツ、ミュンヘン生まれ。ナチ党全国青少年最高指導者バルドゥール・フォン・シーラッハの孫。1994年からベルリンで刑事事件弁護士として活躍する。デビュー作である『犯罪』(2009)が本国でクライスト賞、日本で2012年本屋大賞「翻訳小説部門」第1位を受賞した

酒寄進一[サカヨリシンイチ]
ドイツ文学翻訳家、和光大学教授。主な訳書として、2012年本屋大賞「翻訳小説部門」第1位に選ばれたシーラッハ『犯罪』、2021年日本子どもの本研究会第5回作品賞特別賞を受賞したコンドル“ベルリン三部作”がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

188
フェルディナント・フォン・シーラッハは、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書はアイロニー&ブラックユーモアに溢れたショート・ショートの様な自伝的エッセイ集でした。 http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/97844880112392023/03/30

KAZOO

139
シーラッハの作品はいくつか読んできていますがこれは従来のミステリーとは異なり、エッセイなどが中心のものでした。48の掌編(短編小説のようなものから、自分の内面をつづったものやあるいはメディアに発表したものなど)が延々と綴られています。どういう分類に入るのかはわかりませんが、読んでいて比較的すんなりという感じでした。日本のことなども結構書かれています。2024/01/15

どんぐり

111
短いもので数行から長くて10ページほどのエッセイが48篇。煙に包まれたようなぼやけたものから目が覚めるようなものまで、シーラッハの多種多様な観察記録。彼が映画館で、『レイダース/失われたアークだ』を観終わったときに、男が立ち上がり、「もう一回上映しろ! もう一回上映しろ!」と札束を振りながら叫んでいるのに遭遇する。それがミック・ジャガーだったという話。ほかに、「妻に性欲を感じなくなった」男がかつらを妻にかぶせたら性欲が嵩じて10日ほど持続し、萎えるたびにかつらを新調し、かつらのコレクションが72個に→2023/05/14

ケンイチミズバ

110
シーラッハの祖父はオーストリアからのユダヤ人移送の責任者でした。彼は祖父の発言と行動に怒りと恥ずかしさを覚え、そのせいで今の自分になったと言っています。自身のルーツから十字架を背負って生きてきました。ベルリンで落ち合った女性弁護士の祖父母はナチによってウィーンから移送されたユダヤ人で、彼女の母親はウクライナの遠い親戚に預けられ、キーウで大きくなりました。彼女も自身のルーツから、家族の運命が今の自分の原動力と話します。今、彼女はドネツクとルガンスクで起きたロシアによる戦争犯罪の証拠固めに携わっています。2023/03/02

ケイ

107
せっかくのシーラッパなのだが、エッセイは読みにくい。ひとつかふたつずつ、つまむように読み、数カ月で読了。何度も読み返したエッセイもある。最も好きなのは「マゼンダ」。保険の商品の名前だが、もとはイタリア北部で多くの兵士が流した血が地面を染めた色だと。彼のエッセイはそこで終わる。好きだが、読みにくさはここかと思う。批判と皮肉をソフィスティケートされた文章にこめている。イギリスのようにニシカルにやり過ごす、ニヤリと笑ってすませられないのだな。イギリスのブラックなユーモアが私にはあっていると改めて思った。2023/10/17

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