彼女は水曜日に死んだ

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彼女は水曜日に死んだ

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  • サイズ 46判/ページ数 283p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488011192
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

あなたは正しく生まれたのに、歪んでしまった。
目撃者、看守、前科者、密入国者の親戚・・・・・・。
犯罪に関わりを持ってしまった
人々の孤独と一筋の光。
CWA賞最優秀短編賞受賞作を含む忘れがたい10編。

ギャングの少年の殺人を目撃した女性は、報復を恐れて通報するか苦悩する(「ベイビー・キラー」)。1988年フランスで、8人の子供を殺した囚人と看守の奇妙な交流を描く(「ボルドーの狼」)。メキシコから密入国する親戚を救うため、少年は父と山火事が広がる国境地帯に踏み入る(「灰になるまで」)。犯罪に関わった人々の孤独と希望を、美しく切なく真摯に描く。CWA賞最優秀短編賞受賞作を含む傑作短編集!

■目次
「悪いときばかりじゃない」
「ベイビー・キラー」
「ボルドーの狼」
「万馬券クラブ」
「夕闇が迫る頃」
「本能的溺水反応」
「聖書外典」
「すべてのあとに」
「甘いささやき」
「灰になるまで」

内容説明

ギャングの少年による殺人を目撃した女性は、報復を恐れて通報できず、苦悩する…(「ベイビー・キラー」)。1899年のフランス。8人の子供を殺して監獄に入れられた囚人と看守の、奇妙な交流の行方は…(「ボルドーの狼」)。メアリーローズは水曜日に死んだ。売人の家で麻薬を打った直後に死んだという。キャンベルは愛する人が死んだことで、世界の一部も死んでしまったような気がした…(「本能的溺水反応」)。メキシコとの国境地帯で大規模な山火事が起こる。密入国する途中で火事に巻き込まれたらしい親戚を探すという父親に連れられ、少年は荒野に足を踏み入れるが…(「灰になるまで」)。目撃者、看守、前科者、薬物中毒者、密入国者の親戚―。さまざまな形で犯罪に関わりを持ってしまった人々の孤独と希望を、美しく切なく真摯に描く。英国推理作家協会(CWA)賞最優秀短編賞受賞作ほか全10編収録の傑作短編集!

著者等紹介

ラング,リチャード[ラング,リチャード] [Lange,Richard]
アメリカ、カリフォルニア州オークランド出身。2008年にデビュー短編集Dead Boysを刊行した。Angel Baby(2013)で同年のハメット賞を受賞。2015年、短編集『彼女は水曜日に死んだ』(2015)に収録されている「聖書外典」と「甘いささやき」が、2作同時に英国推理作家協会(CWA)賞最優秀短編賞の最終候補に選ばれ、「聖書外典」が受賞するという快挙を成し遂げた。同書所収の「ベイビー・キラー」はアンソロジー『ベスト・アメリカン・短編ミステリ2012』の収録作に選ばれている

吉野弘人[ヨシノヒロト]
英米文学翻訳家。山形大学人文学部経済学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

117
犯罪に関わりを持った人々を描いた短編集である。心ならずも、犯罪に関わりを持ってしまった人々の哀しみが静かに伝わる。 犯罪よりも人を描いたこの本… あまりにも淡々とした描写が続くため、その心根を思うと、逆にとても哀しい。2023/11/09

シャコタンブルー

78
暴力、薬物、強盗等の犯罪が当たり前のように起きる10話の短編集。第1話からいきなり誰かに襟首を掴まれて犯罪の蔓延る路上に放置されたような気分になった。そこには腐敗した異臭、騒音が広がり獲物を狙う野獣が潜んでいる。だから常に怯え警戒し息を潜めて行動する。それでも犯罪を目撃したり巻き込まれてしまう時がある。そんな危機的な状況下で男や女が取る行動に自然と感情移入できた。全話どれもが息を呑む圧倒的シーンばかりの中で濃密な臨場感と共に厭世観も漂うが希望も見えた「ベイビー・キラー」「聖書外伝」が特に好みだった。2022/11/21

Sato19601027

76
犯罪に触れた人間の孤独を描き、人間社会の愚かさや理不尽さを浮き彫りにすることに主眼が置かれた10作の短編小説集。納められた一作「聖書外典」は2015年の英国推理作家協会最優秀短編賞受賞作品であり、この本自体、2023年翻訳ミステリー大賞に輝いているので、初めは、本格的な推理小説だと思って読み始めたが、その期待は良い意味で裏切られた。舞台となる米国カリフォルニア州は、メキシコとの国境の街。移民が多く暮らす人種の坩堝と化した街で、犯罪も多い。そんなカルフォルニア州の問題が明らかとなる社会派ミステリだ。2024/02/23

ナミのママ

72
【CWA賞最優秀短編賞受賞】の『聖書外典』を含む全10篇。各々は繋がっていないが共通点は「犯罪」、主人公は男性。貧困・薬・賭け事といったテーマが約30ページ弱にギュッと詰まっている。孤独やあきらめ、虚無的でありながらしたたかさが見え隠れし、いやいや意外もしぶとい。悲しみを抱えながらも人は生きていかなきゃならない。どの作品も濃厚すぎて(褒めてる)次の作品を続けて読むと頭が切り替えられなかった。ストーリーに圧倒されて読み終わってしまったかな、再読してみたい。2022/11/14

ヘラジカ

63
ミステリー作家の短篇集と侮るなかれ。腹に響くほど強力な”現代アメリカ文学”ばかりの骨太作品集である。一篇一篇が中長篇足りえる芯の通った小説で、ページ数からは信じられないくらいの重量感を持っているのだ。読んでいて何度「この作品は今年の短篇十選に入るな」と思ったことか。甲乙つけがたいとはこのこと。目次を眺めながら強いてお気に入りを挙げるなら「万馬券クラブ」と「聖書外典」だろうか。本自体ノーマークで手に取らなかった可能性もあっただだけに非常に興奮した。2022/11/04

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