出版社内容情報
奇抜な着想、軽妙なプロットで、短編を書かせては随一の名手。1963年には『未来世界から来た男』で創元SF文庫の記念すべき第一弾を飾ったフレドリック・ブラウン。その多岐にわたる活躍の中から、SF全短編を年代順に収めた全4巻の決定版全集。第1巻には「星ねずみ」「天使ミミズ」など初期の傑作12編を収録。
内容説明
奇抜な着想、軽妙なプロットで、短編を書かせては随一の名手。1963年には『未来世界から来た男』で創元SF文庫の記念すべき第1弾を飾ったフレドリック・ブラウン。その多岐にわたる活躍の中から、111編のSF短編すべてを年代順に収めた決定版全集・全4巻。第1巻には「星ねずみ」「天使ミミズ」など初期の傑作12編を収録。
著者等紹介
ブラウン,フレドリック[ブラウン,フレドリック] [Brown,Fredric]
1906年アメリカ生まれ。日本でも翻訳SFの黎明期からショートショートの名手として知られ、また、ミステリやファンタジイの分野でも幅広く活躍、1947年刊行の『シカゴ・ブルース』でMWA最優秀第一長編賞を受賞している。1972年没
安原和見[ヤスハラカズミ]
1960年鹿児島県生まれ。翻訳家。東京大学文学部西洋史学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ずっきん
72
フレドリック・ブラウンは、わたしをミステリにもスリラーにも、ファンタジーにさえも導いてくれた作家。ひとことでいうと巧い。もう、大好きである。新訳シリーズでの傑作集かと思いきや、短編全集のその1だった。ということはこれからまだまだたっぷりと読めるわけだ。非常によろこばしい♪ まだシニカルさもブラックさも薄い初期の作品とはいえ『最終戦争』や『天使ミミズ』に顕著なプロットの巧みさと、あふれるウィットが素晴らしい。これから、アレもコレも新訳で読めるんだと身悶え。東京創元社さん、ほんまグッジョブ♪ ありがとう♪2019/08/06
ヘラジカ
47
フレドリック・ブラウンは自分のなかではミステリー作家のイメージ。唯一読んだことがあるのも『真っ白な嘘』のみ。しかし、あの短篇集のクオリティからしてSFも相当レベルが高いのではないかと期待に胸を弾ませていた。短篇全集というと文字通り全ての短篇が収録されるわけで、しかもそれが発表順ともなると出来にもバラつきが出る。最初の数篇は流石に今読んで面白いものではなかったが(ここは解説とは意見が異なるところ)、後半は尻上がりに良かった。熟成してくるのは後期だと想像すると次巻以降が待ち遠しい。2019/07/13
マッピー
27
高校生のころにそろえたフレドリック・ブラウンの本の数々。毎年毎年必ず再読したものだ。一度と言わず二度も三度も。何度も読んでいるから、ストーリーはもちろん分かっている。「そうそう、ここの展開がいいんだよね」とか「このオチ最高」なんて思いながら読んでいる。多分小さな子どもが何度も同じ絵本を読んで満足するのと同じ。で、今回もまた立派な装丁で、読みやすいサイズの文字のこの本を存分に楽しめたのですが…タイトルが一部変わっている。だけど、「ミミズ天使」は絶対「ミミズ天使」であって、「天使ミミズ」ではダメなんだ。絶対。2021/05/19
たまご
24
おしゃれなブラウンの短編集.アンソロジーで既読のものも入っていました.発表年代順に短編集が3冊編まれたようです. やっぱり「ミミズ天使」最高だなあ. さっきまちがえてKindle版に登録してしまったので,再度.2020/11/15
ポルコ
23
とても短い話や中編小説ほどの長めの話や、ホラーっぽい話やSF話やミステリーっぽい話やらで構成されていて、バラエティーにとんでいる。言葉遊びのトリックとファンタジーが融合した「天使ミミズ」がマッタク先が読めず、楽しかった。2020/02/29
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