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仮面の街

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  • サイズ B6判/ページ数 268p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488010430
  • NDC分類 K933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

孤児の少年ロウニーは、魔女グラバの家で暮らしていた。ある日街に出かけたロウニーは、ゾンベイ市では禁止されている、芝居を上演するゴブリンの一座に出会う。そこで彼が耳にしたのは、行方不明になっている兄の噂だった。機械仕掛けの身体を持つ人々、鳥の脚で移動する家に住む老魔女、仮面をかぶったゴブリン一座、洪水におびえる人々。全米図書館賞受賞。ル=グウィン、ピーター・S・ビーグルも称賛した、注目のファンタジー。訳者あとがき=斉藤倫子

内容説明

孤児の少年ロウニーは、ゾンベイ市の南側にある、魔女グラバの家で暮らしていた。グラバはロウニーの親でも祖母でもない。みなしごたちを集めて動き回る家に住んでいる、不思議な老婆だ。ある日グラバの使いで街に出かけたロウニーは、ゾンベイでは禁止されている、芝居を上演するゴブリンの一座に出会う。どうしても芝居が見たくなり、必死でもぐりこんだゴブリンたちのところでロウニーが耳にしたのは、行方不明になっているたったひとりの兄ロウワンの噂だった…。機械仕掛けの体をもつ奇妙な人々、ゴブリン一座の謎の仮面劇、洪水におびえるゾンベイ市。グラバの家を逃げだしたロウニーは、兄に会うことができるのか?全米図書賞受賞。ル=グウィン、ピーター・S・ビーグルも称賛した、注目のファンタジー。

著者等紹介

アレグザンダー,ウィリアム[アレグザンダー,ウィリアム] [Alexander,William]
米オベリン・カレッジで演劇と民俗学を、バーモント大学で英語を学ぶ。現在はミネソタ州ミネアポリスで教師をしつつ創作活動をしている。雑誌に短編をいくつも発表した後、『仮面の街』で長編デビュー、いきなり2012年の全米図書賞を受賞した

斎藤倫子[サイトウミチコ]
1954年生まれ。国際基督教大学語学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

七色一味

43
読破。芝居と言うと、化粧とかしてそれでも生の顔で舞台にたつのかと思ったら、仮面を被ることでそこに宿るチカラを纏う。ゾンベイ市は、まるで街全体が舞台装置みたい。この作品の街の雰囲気はどこかで見たような気がするなと感じてたけど、あぁ、カーニバル期間のベネチアなんだろうか。☆作品自体がAmazingな物語です。2015/08/22

詩歌

19
ぜんまい仕掛けの鳥の脚を付けた魔女、グラバ。彼女に使役される少年は生き別れた兄の行方を案じる。市長の禁じる芝居、〈変化〉の謎。演じることは真似ること、役の仮面を被ること。その才能があるなら、乗っ取り魔法に抵抗力がある。定番を踏襲しない物語は世界の境界が曖昧で、イマジネーション次第で自在に飛躍できる。青い炎を噴き出し奏でるオルゴールを背景に、仮面劇を披露するはゴブリン一座。馬車を引くのは、魚の心臓の炭を燃料にする自動機械のラバ。とてもドラマティックなのに続きは姉妹編だなんて。2015/05/22

マツユキ

13
『影なき者の歌』の姉妹編と言うことで、こちらも。鳥のような足を持つグラバの孫の一人、ロウニーは、兄を探していた。ある日、禁じられた芝居を見に行ったロウニーは…。『影なき者の歌』と同時進行で起こっているんですね。舞台設定も、ストーリーも分かりづらかったんですが、好きなもので溢れているのは分かる。この物語が終わった後のロウニーが気になる。2022/01/05

はる

10
図書館本。『自分の顔をぶんなぐれ』気合い入れて行け!ということだろう。自分の居場所と役割とそれに食料もなくては生きていけないし、自分で自分に発破をかけないとダメな時もあるだろうさ。長らく着ていた兄のコートを脱ぎ捨てたロウニーにまた会いたいけれど、どうやら続きは…。挿絵もとても好み!2017/08/09

花林糖

10
(図書館本)設定や世界観が好みで面白かったけれど、少し読みにくさを感じたのが残念かな。橋賢亀さんの挿絵が素敵でした。2015/09/20

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