人という怪物〈下〉―混沌(カオス)の叫び〈3〉

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人という怪物〈下〉―混沌(カオス)の叫び〈3〉

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  • サイズ B6判/ページ数 372p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784488010034
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

移民船の着陸を前に、スパクルと人間との和解は成るのか? 3部作でガーディアン賞、コスタ賞、カーネギー賞を独占したYA文学の金字塔。巻末に付録短編「新世界」を収録。

内容説明

ヴァイオラが乗ってきた移住船が、この星に着陸する日が迫っていた。大勢の移住者がやってくるのだ。だが、スパクルと人間は一触即発の状態が続き、人間のあいだでも権力を独占しようとするプレンティス総統と、爆弾テロも辞さぬ反政府組織の指導者ミストレス・コイルは互いを信用せず、共通の敵を前に結束できずにいた。なんとかスパクルと人間との和平をまとめようとするトッドとヴァイオラ。一方スパクル側には意外な情報源がいて…。巻末に付録短編「新世界」を収録。カーネギー賞受賞。『怪物はささやく』の著者が贈る、驚異の三部作完結。

著者等紹介

ネス,パトリック[ネス,パトリック] [Ness,Patrick]
1971年、米国バージニア州生まれ。カリフォルニア州で大学を卒業後、1999年に英国に渡る。一般小説としてThe Crash of Hennington、短編集Topics About Which I Know Nothingの2冊を発表。その後、YA向けの「混沌の叫び」三部作に取り組んだ。第一部『心のナイフ』(The Knife of Never Letting Go,2008)でガーディアン賞、ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア賞、ブックトラスト・ティーンエイジ賞、第二部『問う者、答える者』(The Ask and the Answer,2009)でコスタ賞児童書部門、第三部『人という怪物』(Monsters of Men,2010)でカーネギー賞に輝いた

金原瑞人[カネハラミズヒト]
1954年、岡山市生まれ。翻訳家・法政大学教授。児童書やYA向けの作品のほか、一般書、ノンフィクションなど、翻訳書は350点以上

樋渡正人[ヒワタシマサヒト]
1975年、鹿児島県生まれ。法政大学社会学部社会学科卒。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェルナーの日記

282
”Chaos Walking Trilogy #3"(混沌の叫び 3部作)の最終巻。本シリーズにおいて貫かれたテーマは”ノイズ”だった。惑星ニュー・ワールド特有の病気で感染すれば、自分の思考が周囲の者たちに露見してしまう。ただ女性には、この症状は起きず男性の思考は伝わってくるという病だ。この設定をもとに男女の性差(フェミニズム・ジャンダー)による問題を提起してお互いに不信感を抱かせ戦いを起こしている。 また”ノイズ”とはないか?作者はある種の”情報”と提示した。 2017/05/19

nightbird

9
世界を苦しめてる悪の勢力を倒せば平和になる、みたいな話は山ほどあるけど、このシリーズは違う。そもそもどの勢力も正義じゃないし完全な悪でもない。3つの勢力全部が加害者で同時に被害者で、みんながお互いに対して憎しみと被害感情と恐怖を抱いてる。それでもみんな同じ星の上で生きていくしかない。そしてヒーローとヒロインは「敵を倒す」のではなく、あくまでこの全員をまとめてなんとか和平に持っていこうと最後の最後まで必死で奔走する。心が張り裂ける思いをしても、自分の憎しみを抑えこむ。この時代に読まれるべき物語。傑作。2013/11/04

oyasumi

7
第一部「心のナイフ」第二部「問う者、答える者」第三部「人という怪物」全編を通じて、息が詰まりそうな緊張感が漂う世界。戦いは、ある者が他者を支配するため、支配に抵抗するため、自分あるいは誰かを守るために続く。その戦いを終わらせることはできるのか。人の弱さ、強さはどこから生まれるのか。人は、他者に対する怒り、憎しみを乗り越えることができるのか。現実の世界では、答えは分からないし解決の糸口すら見つからない。でも、この物語には、いつか答えは見つかるかもしれないと思わせてくれる何かがあった。2016/02/07

AR読書記録

7
終わった... しばし放心のレベルで苦しい物語でした。けしてハッピーエンドではない。現在の、そして過去の人間を見るに、許しあって、理解しあって、仲良く生きるという未来は描きえない、と著者が考えているなら、つらい。ただ、間違いを犯しても、やり直すことができるというのは、力強いメッセージ。とはいえ、それも、現代は間違いを起こす可能性が増しているということが前提と考えられているなら、やはりつらい。ところでね、スパクルの繋がり方。そして星との繋がり。と考えてたら、なんかFF7を思い出したりしたんですが。なんでや。2016/01/03

み~くま

7
これをハッピーエンドと言ってよいのでしょうか・・・( ̄(エ) ̄||| でも、少なくとも未来に希望は残してくれた気がします。権力闘争の末に、多くの犠牲を出した大人たちは消えました。今度は、ラストに登場した若者たちが新しい世代を担うはず。あらゆふ壁を取り払い、今度こそ希望にあふれる「新世界」を築き上げてくれることを願って止みません。最後に一言・・・これ、絶対にYA小説じゃないから。(´д`lll) 2013/10/06

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