出版社内容情報
華舞鬼町、最大のピンチ!? ある日、東京都心に怪しい暗雲が立ち込め、世界は闇に呑まれそうになる。那由多とクロ助は密かにケガレを集めてきた虚路と対峙するのだが――。
内容説明
浮世と常世の境界にある不思議な町・華舞鬼町。住人のアヤカシたちは那由多の写真のおかげで浮世との繋がりを強く持っていた。貧乏神のクロ助は、富むものを衰退、劣化させてしまう体質で、那由多はそんなクロ助を福の神にしてあげたいと願う。ある日、東京都心に怪しい暗雲が立ち込め、世界は闇に呑まれそうになる。那由多とクロ助は密かにケガレを集めてきた虚路と対峙するのだが―。大人気シリーズ、ついに最終巻!
著者等紹介
蒼月海里[アオツキカイリ]
宮城県仙台市で生まれ、千葉県で育ち、東京都内で書店員をしていた作家。日本大学理工学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雅
46
今作で完結となるこのシリーズ。最後まで『想い』の温かさを感じました。那由多やクロ助の成長も良かったし、前シリーズのキャラも勢揃いして大円満なラストでした2020/04/28
ありす
33
2シリーズに渡ったあやかしの町の話もとうとう終わり。東京の上空を覆う暗雲。クロ助を手に入れるため虚路が動き始める。狭間堂を失いかけた華舞鬼町は暗い空気が流れ始めるが、那由多や円の働きで虚路に立ち向かう空気に。クロ助の大活躍で平穏を取り戻す。余話では幽落町からも皆が集まってお祭り騒ぎで嬉しかった。【シリーズ7作目・完結】2022/01/16
よっしー
17
これにて完結。那由多の成長ぶりが良く分かるシリーズでした。円さんが狭間堂さんを心配する所もあり…お互いに大切な存在なのだと改めて感じました。そして、虚路も良い夢を見れたラストだったのではと。隣町の華舞鬼町と幽落町、なぜ行き来がないのかと不思議に思っていましたが、那由多の事を思っての結果だったのですね。だからこそ、最後に前シリーズの登場人物が沢山出てきて、嬉しくなりました。自分も前向きに頑張ろうと思わせてくれる、素敵なシリーズでした。2020/10/10
スイBLスキー
15
終わっちゃったー!生まれ故郷の今を追いかけながら読んできたこのシリーズ。最後にみんなでてきてくれて、これまた懐かしい顔ぶれにこちらまで嬉しくなった。素敵な時間をありがとうございました。2020/01/15
はなうさぎ
12
シリーズ最終巻。貧乏神のクロ助を中心としたお話。那由多の将来や狭間堂の最後の謎も明らかにされた。改めて完全最終巻なのだという感慨を深くする。これは私だけかも知れないけれど、クロ助が福の神にならなかった事で余韻が残り、この物語は不滅です!みたいな感じで良いかも。 始まりの一冊を読んでから足かけ5年。幽落町と華舞鬼町、併せて17冊。 ほっこり楽しませて頂きました。 これで終わりだと思うと寂しいですが、 おばけ町に行きたくなったら再読することにいたしましょう(*^_^*) でも番外編、期待しています!2020/01/31