感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chuchu*
1
ミードが当時のアメリカ社会に対する明確な問題提起をもって書いた下巻。彼女自身が結婚と離婚を繰り返していたという事実を考えると、さらに違った印象を受ける。当時のアメリカ社会で男として/女として生きるということはどういうことなのかということが書かれていたけれど、確かにどうしてそう言い切れるのかという疑問点もあった。それでも、人類学を現実に応用すること、そして「未開」社会の研究にとどまらず自文化を対象にしたことは注目すべき点だと感じた。2014/05/26
☆☆☆☆☆☆☆
0
下巻はさらにきつかった。男女の間には生物学的差異を認めるが、その差異にどのような意味を読み込むのかは文化に依存するって立場には基本的に同意するけど、根拠の薄い心理学的かつ本質主義的な説明にはイライラ。で、最後は結局アメリカ賛美かい。まぁ時代を考えると仕方ないですが。2012/09/06
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- 和書
- もぎ取られた青春