死体は嘘をつかない―全米トップ検死医が語る死と真実

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  • サイズ B6判/ページ数 336p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784488003869
  • NDC分類 498.94
  • Cコード C0036

出版社内容情報

四十五年にわたって、九千以上の事件を検証してきた全米トップ検死医が語る、知られざる検死の世界とは――。アメリカ探偵作家クラブ賞候補の傑作ノンフィクションが登場!

内容説明

白人男性による黒人少年射殺は殺人か、正当防衛か?男児3人は悪魔崇拝者に殺されたのか?オバマ前大統領が声明を出すほどに全米を揺るがした大事件や、悪魔崇拝者の残酷な殺人と思われた事件。その真実を、全米トップ検死医が法医学的に鮮やかに解き明かす。45年間、9,000件以上の解剖経験から語る、知られざる検死と解剖の世界とは―アメリカ探偵作家クラブ賞候補の、ページをめくる手がとまらない、傑作ノンフィクション!

目次

1 白と黒の死
2 “ホワイ”切開
3 空っぽのゆりかご
4 身元不明の爆死体
5 リー・ハーヴェイ・オズワルドを掘り起こす
6 日常にひそむ怪物
7 秘密とパズル
8 死と法とセレブリティ
9 ウェストメンフィスの亡霊
10 フィンセント・ファン・ゴッホの死の謎

著者等紹介

ディ・マイオ,ヴィンセント[ディマイオ,ヴィンセント] [Di Maio,Vincent]
1941年生まれのアメリカの法医学者、検死医。銃創の権威として全米に広く知られる。医学生や法医学者向けの専門書を複数上梓している。テキサス州サンアントニオのベクサー郡検死局長を長く務めたのち、2006年に退職して以降は法医学コンサルタントとして活躍。全米で注目を集める多くの裁判で専門家として助言や証言をおこなっている

フランセル,ロン[フランセル,ロン] [Franscell,Ron]
1957年生まれのアメリカの作家・ジャーナリスト

満園真木[ミツゾノマキ]
東京都生まれ。青山学院大学国際政治経済学部卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nuit@積読消化中

112
「秘密とパズル」の章にて、ドクター・ディ・マイオが、遺体の写真からいともあっさりと警察や医者の見解を覆す様なんかには、読んでいる方もテンションが上がった。世論や遺族感情を斟酌せず、医学的な事実と向き合って結論を出すという法医学者ならではの知識と信憑性。ホント、ゾクゾクしました。しかし、個人的にどうもドラマティックな解決を望んでしまう傾向があり、実際は現実の出来事であるがゆえに、映画やドラマのようにすっきりとオチのつくケースばかりではないということに多少悶々としなごらも、面白い本でした。2018/05/25

モモ

55
死んだ人の体に残る痕跡から語られる真実。時として意外な真実もある。アメリカでも、推定無罪が推定有罪となりうることに複雑な思いで読んだ。ケネディ大統領を射殺したのはオズワルドにそっくりのソ連の工作員だったという仮説で、再度オズワルドの検死が行われたことに驚いた。またゴッホは自殺ではないかもしれない話。滞在していた村で、二人の若者に謝って撃たれた噂があったことにも驚いた。真実よりも、こうだったに違いないという残された者の気持ちに寄り添える方を人は望むのかもしれない。真実は時に残酷なものだと感じる一冊でした。2021/04/10

ばんだねいっぺい

36
 死体は、科学の目で見る分には、正直かもしれないが、生きている時の身体は嘘をつき、だからこそ、心の有り様は、わからないものであると思った。「なじる人は傷ついている」という言葉を思い出した。明るい方へ向かって、どうにかならないものか。2018/02/13

空猫

35
米国版『死体は語る』とでも言おうか。本作はエッセイ風でなく実際の事件を絡めた体験談だが。あらゆる集団リンチは思い込みが結論に飛び付くことで始まり、事実が明らかになる前に偏った色眼鏡と情報で騒動となる。けれど科学的な証拠は、聞きたくない、つまらない真実を暴く。完全犯罪や冤罪は初動捜査のミス、未熟な検察医、銭ゲバ弁護士で起こるのだ。著者のプロ意識には感服。加えて最後にゴッホが出てくるという飛び道具(?)まであり、法廷ミステリを読んでいるかのようだった。ドキュメンタリ本でここまで読ませるとはうれしい限り。2019/08/14

あさうみ

34
おすすめ!!医学用語を噛み砕き、万人に読めるように仕上がっている。学術書として手に入れたが、ミステリー仕立てになっており、のめり込むように読んだ。死体に隠された真実を暴くことの大切さ。その真実によって、無実の者を牢獄から救い、また野放しになっていた殺人犯に手錠をかける。数々のエピソードは飽くことなく読ませる。検死医の仕事へ対する信念は篤く、言葉は胸に響く。読んで良かった、一冊です!!2018/03/13

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