出版社内容情報
あるエナガがうまれ、はばたき、命をつなぐ。そんな「普通の野鳥」の生態を、丹念に描きました。
内容説明
あるエナガがうまれ、はばたき、命をつなぐ。そんな「普通の野鳥」の生態を、丹念に描きました。読めば、エナガを、鳥たちを、もっと好きになる。
目次
誕生
巣立ち
夏の大家族群
冬の小群
はじめての巣作り
2度目の春
子育てに奮闘
3度目の春
命をつなぐ
著者等紹介
松原卓二[マツバラタクジ]
1965年兵庫県生まれ。エナガが好きすぎて一冊まるごとエナガだけの写真集『エナガのねぐら』(東京書籍)を発表し、日本のエナガブームに火をつけた富士山麓在住の写真家。日本自然科学写真協会(SSP)所属
萩岩睦美[ハギイワムツミ]
1962年福岡県生まれ。漫画家・イラストレーター・絵本作家。1978年のデビューより16年間少女誌「りぼん」にて、その後は女性誌「コーラス」「YOU」「office YOU」(すべて集英社)にて漫画作品を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かりさ
72
まんまるエナガと桜の表紙が可愛らしくて心惹かれました。松原さん、萩岩さんお二人が作られた絵本は、エナガへの愛情に満ち溢れていて。手にとった私たちもその愛を受け継ぐようにキュンと胸高鳴らせながら読むのです。エナガのピッピがヒナから成長し、やがてチルルと出会い恋をしてヒナを産み育てる様子の可愛らしいこと。子育て中必死に餌付けし、身づくろいする暇もなくてヨレヨレになる様子など、人間の子育てと同じだなぁとしみじみ。自然の厳しさの中で命を得て、懸命に生き、そして命をつなぐ。優しい文と愛らしい絵に和む絵本です。是非。2017/10/02
seacalf
49
松原さんの本は2冊目だが今回は優しいタッチの萩岩さんの絵にひとめぼれ。冒頭に出てくる丸々とした巣から顔だけ出してるエナガの強烈な可愛さと言ったらもうもうたまらない。真冬は昼間でも水場が凍る標高の高い山に住んでいるので、折れた枝や傷付いた部分からしみ出している樹液を給水場とするとかマイナス15℃の極寒の夜でも温めあって寝るとか生態についてもかなり詳しく説明がありリアル。優しい語り口ながら厳しい自然も痛切に感じさせるエナガの一生、これはおすすめ。うちの近所にもいるらしいから今度その小さな姿を追いかけてみよう。2017/10/27
花林糖
21
エナガのピッピ(♂)の誕生から命を終えるまでの物語。萩岩さんの描くエナガがとても可愛い!最後のピッピの息子が家族を作り命を繋ぐ場面が◎。お気に入り本の仲間入り。2017/10/05
Maki
18
義理姉の本棚より拝借。北九州市出身の萩岩さんのサイン本。萩岩さんの可愛らしいエナガの絵に、その生態がリアルに松原さんの言葉で綴られている。ひとの一生と重なり、心がしんと静かになり、鼓動がどくんと聞こえそうな、そんな素敵な読書の時間を過ごせました。子供たちに読み聞かせよう♪2017/12/10
くみん
16
かわいいかわいいエナガのお話。生まれて巣立ち、伴侶を見つけ巣作りに子育て、そして3年で一生を終える物語が、とても素敵な絵とともに語られているエナガ愛に溢れる一冊でした。卵をあたため続けた後、尾羽に寝ぐせがついピンと反っているいる姿の愛らしいこと。オシドリと違い、一羽と一生添い遂げるんですね。本当に可愛らしい絵を描いたのは萩岩睦美さん。はぎいわむつみ?少女漫画のお好きな方にはわかりますね(^_-)-☆ 春、エナガに会いたいなぁ。2022/01/21