ヴェネツィア帝国への旅

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  • サイズ B6判/ページ数 308p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784487795833
  • NDC分類 237.04
  • Cコード C0022

内容説明

中世から6世紀間にわたって栄華を誇った海洋帝国ヴェネツィア。西欧一の贅を尽くし、洗練された政治機構を備えた交易帝国の栄枯盛衰、十字軍やオスマン帝国との抗争など歴史の表舞台で活躍した人間模様を、奇跡の都コンスタンティノープル、キプロス島・クレタ島などエーゲ海の島々、ギリシャ本土のペロポネソス半島、アドリア海北岸の海岸都市などを巡りつつ、「海の旅人」「歴史の旅人」として情緒豊かに綴る紀行文学の傑作。

目次

第1章 帝国以前
第2章 ああ、都よ、都
第3章 エーゲ海考
第4章 大きい島
第5章 せつない島
第6章 ギリシャの海辺
第7章 イオニアの白と金
第8章 アドリア海
第9章 帝国以降

著者等紹介

モリス,ジャン[モリス,ジャン][Morris,Jan]
ジャン・モリスは、かつてジェームズ・モリスの名前での著作も残す。著書に、一世を風靡した『The World of Venice』(ヴェネツィアの世界)、『Fifty Years of Europe』(ヨーロッパの50年)、自伝的な『Connundrum』(コナンドラム)、大英帝国の歴史を研究した三部作『Heaven’s Command』(天の指令)、『Pax Britannica』(英国の平和)、『Farewell the Trumpets』(喇叭に別れを)などがある。英国、王立文学会会員

椋田直子[ムクダナオコ]
1941年東京生まれ。1971年東京大学文学部大学院修了。1985年よりフリーの翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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aisu

9
マンガ「エーゲ海を渡る花たち」の参考文献だったもの。著者はイギリスの紀行文学家、なので、描写が素敵で行ったことのあるサンマルコ広場など読んでいるととても懐かしい。行ったことのない場所も想像を掻き立てられる。現在と過去を自由に時間旅行する。コンスタンティノープル、クレタ島、キプロス島、ギリシャ、イオニア海、アドリア海、の沿岸や島々。トルコの影が付いてまわり、悲惨な末路も多い。ヴェネツィア領といっても現地の人との諍いも多い。原著は1990年発行。2021/09/15

遊未

2
ヴェネツィア関係で日本人以外の著作は初めて。時系列ではなく、第4回十字軍のコンスタンティノープルからヴェネツィアに至る海上の拠点を辿っていく。つまりヴェネツィアの領土となり、やがてトルコに奪われていく物語で血なまぐさい場面が続いてゆく。帝国と言っても海上交易を円滑にするための領土なので、統治に力を注いだという感じはしない。しかし、維持するための決死の努力と犠牲は凄まじかった。のどかそうなゴンドラが遥かに霞む一冊。2014/05/19

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