内容説明
中世から6世紀間にわたって栄華を誇った海洋帝国ヴェネツィア。西欧一の贅を尽くし、洗練された政治機構を備えた交易帝国の栄枯盛衰、十字軍やオスマン帝国との抗争など歴史の表舞台で活躍した人間模様を、奇跡の都コンスタンティノープル、キプロス島・クレタ島などエーゲ海の島々、ギリシャ本土のペロポネソス半島、アドリア海北岸の海岸都市などを巡りつつ、「海の旅人」「歴史の旅人」として情緒豊かに綴る紀行文学の傑作。
目次
第1章 帝国以前
第2章 ああ、都よ、都
第3章 エーゲ海考
第4章 大きい島
第5章 せつない島
第6章 ギリシャの海辺
第7章 イオニアの白と金
第8章 アドリア海
第9章 帝国以降
著者等紹介
モリス,ジャン[モリス,ジャン][Morris,Jan]
ジャン・モリスは、かつてジェームズ・モリスの名前での著作も残す。著書に、一世を風靡した『The World of Venice』(ヴェネツィアの世界)、『Fifty Years of Europe』(ヨーロッパの50年)、自伝的な『Connundrum』(コナンドラム)、大英帝国の歴史を研究した三部作『Heaven’s Command』(天の指令)、『Pax Britannica』(英国の平和)、『Farewell the Trumpets』(喇叭に別れを)などがある。英国、王立文学会会員
椋田直子[ムクダナオコ]
1941年東京生まれ。1971年東京大学文学部大学院修了。1985年よりフリーの翻訳家
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