内容説明
アラスカでただひとりの、美しい女性パイロットの物語。決して“孤独”ではない、大西洋単独航海の記録。片足を失ってからが本当のスタートだった、少年クライマー。「血を流さずにすんだ日は1日としてなかった」自然保護に身を挺する老人との対話。アメリカ最高のアウトドア誌『アウトサイド』からの、第1級のアウトドア・コラムの数々。
目次
単独航海へようこそ
波の砂
シー・カヤック島めぐり案内
オールド・マン・アンド・ヒズ・リヴァー
カメラは無事か?
いまだ人を知らぬ森
ヒューの小さなかたい足
森を駆けぬけて
中年男のボーイスカウト体験記
彼女のアラスカ
フリーウェイの地平線
スノーグースの帰る場所
森のハウスデザイン
アメリカを売る日
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アナクマ
27
80年代前半アメリカのOutside誌からの選集。これは拾い物だった。文庫化希望。◉ささやかなショート・トリップから本格的な冒険行、BBC-TV、山岳レース、両足義足のクライミング少年に「アラスカでただひとりの女性パイロット」キティ・バナーの伝説など、“野外”に誘なう良質な記事群。◉だけでなく、エコ住宅探訪や、国有地の私有化提言「環境保護への経済的価値観の導入」(レーガノミックス!環境主義vs自由市場環境主義!)の検討までと幅広いチョイス。当時なりに成熟したアウトドア/ライティング文化が透けて見える。→2022/06/10