内容説明
いまわしい交通事故の犠牲を何とかもう少し減らすことはできないものか。人々がクルマというものをあまりにも軽くとらえ過ぎて、そこに発生する種々の社会的インパクトに目をつぶっているのか、さもなくば、自分さえ安全ならばという、他人への思いを捨てたドライバーが多いからなのだろうか。私は、クルマ社会の信頼性は、究極はこれを使う人間、すなわちヒューマンファクターにあると信じている。この本は、交通の安全を支えている構図の周辺部分をまとめたもので、日本のドライバーの一人ひとりに、もう少しだけ交通と安全の問題に関心をもってもらうための素材を提供している。
目次
1 安全のとらえ方(「安全神話」の過信;交通安全スローガン;交通安全と「お守り」 ほか)
2 人とクルマ(「あいまいさ」を大切に;危険を予知する;事故と性格 ほか)
3 クルマと環境(信号機とのつきあい方;交通標識のこと;安全と「視覚ノイズ」 ほか)
4 違反と事故(交通事故統計のこと;違反と取締り;若者の事故を考える ほか)
5 これからのクルマ社会(クルマの歴史の中で;クルマと保険;AT車と事故 ほか)
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- 和書
- 短篇集 〈1〉 双葉文庫