出版社内容情報
明治34年の御誕生から昭和64年の崩御に至るまでの89年間、昭和天皇の御事蹟を記述する『昭和天皇実録』公刊本の第一。
『昭和天皇実録』は平成2年より、宮内庁において24年間の歳月をかけ編修され、平成26年8月、本文60巻が天皇皇后両陛下に奉呈されました。
明治34年の御誕生から昭和64年の崩御に至るまでの89年間、「激動の時代」を生きた天皇の御事蹟、そしてそれにまつわる日本の政治、社会、文化などを余すところなく記述。
そこにはそれまで知られていなかった昭和天皇の生きた御姿とその時代が、生き生きと記されています。
読者の圧倒的な期待の声のなか、本文18冊+索引1冊にまとめられた公刊本『昭和天皇実録』全19冊をこのたび刊行いたします。
この『昭和天皇実録 第一』では、明治34年から大正2年まで、御誕生から12歳までの幼少期が記されます。
内容説明
かつてない激動の時代の予感の中、「裕仁」と名づけられた。明治国家を築いた人々に囲まれ成長される。明治天皇の崩御と、師・乃木希典の衝撃的な死。戦争と平和、人間と国家の実像を描ききり、明治から昭和という、未曾有の「歴史」そのものを目撃する１９冊。いよいよ刊行開始！
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
219
昭和天皇の幼少時の日常を淡々と書かれた中に色んな人の手記があって、昭和天皇の成長がわかり易く書かれていたので読みやすかった。この子が後の激動の昭和時代を統治していくかと思うと感動した。2015/03/31
KAZOO
54
いよいよ昭和天皇実録が発売され始めました。全19巻(元の原文では全60巻)、5年をかけての出版だそうです。立派な装丁で菊版で700ページの本ですが、消費税を入れても2000円くらいですから出版社にとっては収支トントンでしょう。まあたぶん印税はとらないのでしょう。昭和天皇を主語として編年体で1巻目は、ご生誕から大正2年までがかかれています。私のような昭和人にとっては貴重な資料となります。2015/03/27
ぐうぐう
25
『昭和天皇実録』第一は、明治三十四年から大正二年まで、つまり裕仁誕生から十二歳までの記録が収載されている。下調べをしてから挑んだ『実録』だが、難解だったらどうしようと不安を抱えてページをめくるものの、いやはや、実に興味深く、おもしろい記述ばかりで驚かされた。九歳の頃、イソップ物語を気に入り、自分で創作した童話を披露したり、また同じ歳に、好きな動物を順番に列挙し、ライオンは威張っているからとの理由で二十位のコバンザメより下にしたりと、微笑ましいエピソードがいくつもある。（つづく）2015/04/22
おおとろ
10
☆☆☆☆☆ 昭和天皇の貴重な資料。少しずつ全19巻読んでいきたい❗2020/08/08
ゆうきなかもと
8
生誕から小学6年までの12年間の記録。特に印象に残ったのは、明治11年12月３０日の記録。昭和天皇、７歳の頃、この頃は裕仁親王だが、二人の弟と共に、その年の二月ごろ、鍛冶屋の仕事を見学する１ヶ月また見に行く。そして年末３０日に探すが見つけられない。翌日３１日にも探しに行くのである。「この日も鍛冶屋をお探しになるも見つけられず、御帰邸になる。」…切ない>_<おかしなところがあったので訂正。2015/10/27
