出版社内容情報
牛,馬,豚,鶏,犬,兎…。身近にいる動物は,どのように人間に馴化されてきたのか。家畜と人間との数万年におよぶ長く深いかかわりを探った興味深い動物文化史。
内容説明
牛、馬、豚、鶏、犬、兎…。身近にいる動物は、どのように馴化されてきたのか。家畜と人間との数万年におよぶ深いかかわりを描いた動物文化史。
目次
牛(牛の祖先種;家畜牛の成立;日本の牛の歴史;世界の牛の品種)
馬(野生馬の家畜化;戦車と騎兵;日本在来馬の起源)
山羊(家畜山羊の本性;遺伝標識による系統の推論)
豚(イノシシと豚;日本の養豚の歴史)
鶏(鶏の原種;野鶏の家畜化)
犬、猫(犬の家畜化;日本犬の成立;西欧の主な犬種;猫の原種;猫の品種と系統)
兎、マウスとラット(兎の原種;実験動物としてのマウスの成立;実験動物としてのラットの成立)
分子の進化(化石調査による進化の研究;分子生物学の方法による進化の研究)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
志村真幸
2
東大農学部で家畜学を専門とした正田陽一の退官を記念して、門下生が集まってつくった一冊だ。正田、田名部雄一、河本馨、山田淳三、野澤謙、西田隆雄が執筆陣。 牛、馬、豚、山羊、鶏、犬、猫、マウス/ラット、ウサギがとりあげられている。 それぞれについて、人類によって家畜化されてきた歴史をひもとき、原種との関わりを論じ、さまざまな品種を紹介。 とくに原種との関係について、歴史、考古学、分子生物学、遺伝子研究から迫ろうとする。 ただ、1987年の出版であり、いまでは大きく書き改められている箇所も少なくない。2025/07/29