内容説明
「カテパラに関する新考察」「バクトリアとガンダーラにおけるクシャン朝成立史」「アフガニスタンの民族と生活文化と歴史」など、加藤九祚の一人編集による中央アジアの歴史と文化と考古学。
目次
1 カラテパに関する新考察―1987‐89年の発掘に関する若干の総括
2 バクトリアとガンダーラにおけるクシャン朝成立史によせて
3 アフガニスタンの民族と生活文化および歴史のあらまし(研究ノート)―ロシア科学アカデミー東洋学研究所の資料より
4 中央アジア考古学に魅せられて(前編)―ガリナ・プガチェンコワ自伝
5 トルコ史の中のハレム
小説・遊牧民(2)
著者等紹介
加藤九祚[カトウキュウゾウ]
1922年5月18日、韓国慶尚北道に生まれる。山口県宇部市立上宇部小学校、私立長門工業高校を卒業後、宇部鉄工所工員、小学校代用教員、高等学校入学者検定試験を経て、43年12月上智大学予科を仮卒業。44年工兵第2連隊に入隊、陸軍工兵学校を経て、関東軍第1方面軍139師団工兵大隊に所属、45年満州で敗戦、ソ連軍の捕虜となる。陸軍工兵少尉。50年明優丸で帰国。53年上智大学文学部ドイツ文学科卒業後平凡社に入社し、71年末まで勤務。72年上智大学外国語学部非常勤講師、上智短大助教授を経て75年から86年まで国立民族学博物館教授。定年後相愛大学教授を経て88年から98年まで創価大学文学部人文学部教授・特任教授。専攻はシベリア・中央アジアの文化史。83年学術博士、92年ロシア科学アカデミー名誉歴史学博士。76年大仏次郎賞、91年大阪市民表彰、94年大同生命地域研究賞、99年南方熊楠賞、2002年ウズベキスタン政府より「ドストリク」勲章、テルメズ市より「名誉市民」章。98年以降、ウズベキスタン科学アカデミー考古学研究所と共同で、テルメズ郊外カラテパでクシャン時代の仏教遺跡を発掘中
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