内容説明
本書では、美しく精緻で科学的な博物図譜をとりあげ、国立科学博物館主催の「企画展・日本の博物図譜 十九世紀から現代まで」(平成十三年十月六日~十一月十一日)の展示品である多くの博物図譜を紹介し、日本の博物図譜の系譜について解説している。博物図譜を描いた人たちにまつわるエピソードなども収録するとともに、当館所蔵の博物図譜をはじめとして、初公開の多数の図譜が含まれており、自然史科学や美術史の視点から見て大変貴重な資料となっている。
目次
第1章 博物図譜と博物館(江戸時代の博物図;十九世紀の博物図譜;博物館図譜とその世界―博物学の終焉;博物図譜でたどる二つの博物館の歴史―図版の解説にかえて ほか)
第2章 日本の博物図譜―その伝統をさぐる(尾形光琳;渡辺始興;松平頼恭図譜の画家―三木文柳など;伊藤若冲 ほか)