目次
漁業者の欺瞞と無知
黙示録:漁業の終わり
小規模漁業の主な傾向
ITQ:ミームに隠れた仮説
漁業管理を様々な場で実践する
誰のための漁業管理?
漁獲を重ねても水揚げは少ない
東南アジアでの混獲の利用
漁獲の時系列の再構築について
世界規模の地域社会主導の漁獲データベース
漁獲量は資源濃度を反映する
基準が変わる.漁業のシフティング・ベースライン症候群
歴史的観測に関するさらなる考察
研究における一貫性
自分の顕微鏡に焦点を当てる
人類は寄生虫や癌なのだろうか?
公共政策論争における学問
クジラへの懸念
漁業委員会ではなく
地下室から皇居まで:日本語版の刊行に寄せて
私の個人的なオデッセイ1:カナダの水産学者になることについて
私の個人的なオデッセイ2:海の保全倫理に向けて
私の個人的なオデッセイ3:それから地獄を科学する必要がある
エピローグ:暗闇の中
著者等紹介
ポーリー,ダニエル[ポーリー,ダニエル] [Pauly,Daniel]
1946年、パリ生まれ。スイスで育ち、苦労をしてドイツのキール大学を卒業。同大学院で水産学を専攻し、博士号を取得。フィリピンにあった国際水産資源管理センター(現WorldFish Center、在マレーシア)を経て、現在、カナダのブリティッシュ・コロンビア大学水産資源研究所教授(2003~08年には所長)。専門は、漁業生物学、生物海洋学。学界屈指の不撓不屈の人。発表論文等の数は主要なものだけで500を超え、この分野において世界でもっとも生産的な研究者の1人。その活動は水産資源学、海洋生物の生理学・形態学・生態学、漁業の持続的発展のための政策などの研究、自然の理解におけるその重要性がますます注目されているshifting baselineという概念の提唱、世界の全魚類のデータベースとして著名なFishBaseの考案・構築、海洋生態系研究に広く活用されているコンピュータ解析ソフトEcopathの提唱・共同開発、さらにはダーウィンフリーク本のと呼ばれる様な著作など、極めて広範囲におよぶ。最近では、フィッシングダウン、漁業と地球温暖化の海洋生態系と水産資源へのインパクトなど、地球規模の大問題の研究と啓発に取り組んでいる。著書多数。米国水産学会賞、コスモス国際賞などを受賞。カナダ王立協会会員
武藤文人[ムトウフミヒト]
1965年、神奈川県生まれ。秋田、宮城、千葉県育ち。北海道大学大学院水産学研究科博士課程単位取得退学。博士(水産学)。TRAFFIC East Asia、独立行政法人水産総合研究センター遠洋水産研究所などを経て、東海大学海洋学部水産学科教授。専門は水産学、分類学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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