内容説明
本書は、量子力学の数学的基礎ともいうべきヒルベルト空間の入門的内容を解説した。ヒルベルト空間は工学系学生でもよく知っているユークリッド空間の拡張であり、抽象化である。本書ではその点に力を入れて、どのように拡張するのか、どのように抽象化するのかを、工学系学生が簡単に理解できるように工夫を凝らして説明している。
目次
第1章 ヒルベルト空間への入口
第2章 ヒルベルト空間の定義と構成法およびその例
第3章 ヒルベルト空間上の線形作用素
第4章 L2空間上の線形作用素の固有値と固有関数
第5章 コンパクト(完全連続)作用素
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
センケイ (線形)
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これも10年ほど積読だったけどやっと完読。改めて振り返ると、いったいどんな枠組みのなかで何をやっていたかを仰ぎ見れてワクワクする。部分空間でだけなりたつなら有界として扱えるなど、道具立てとして新しい発見も得た。思考法としても役立つかもしれない。といっても厳密な数学のほんの一部で、これを索引にしてもっと抑えねば、というところ。もちろんこれが入口として大いに活躍はずなのは間違いない。2016/12/25
門倉或刀
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試験対策への足掛かりとして読む。本気はここからだ2010/01/06