この理不尽な世界で「なぜ」と問う―ICU式「神学的」人生講義

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この理不尽な世界で「なぜ」と問う―ICU式「神学的」人生講義

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  • サイズ 46判/ページ数 416p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784484212210
  • NDC分類 190
  • Cコード C0030

出版社内容情報

この資本主義社会を倫理的に生きることは可能か?

《愛し、赦し、共に生きるための「究極のリベラルアーツ」。7人の学生と神学教授が、12の対話の果てに見つけたものとは?――国際基督教大学の必須教養科目を書籍化》

信仰とは「なぜ」と問う勇気。
たしかにこの世界は、不条理と理不尽に満ちている。
しかし、私たちには「なぜ」と問う力がある。

神学は現代社会を支えるもっとも影響力のある思想の一つである。20億人以上が信仰する世界宗教のキリスト教について知ることは、世界人口の3割以上の人たちが共有している価値観や世界観に耳を傾けることでもある。キリスト教は日本ではマイノリティーの宗教ゆえ、イメージしにくいかもしれない。しかし、たとえば、私たちを当たり前に守っている「日本国憲法」の人権概念が、キリスト教の人間観と無縁ではないといわれるとどうだろう。あるいは、「私たちが生きるいまの世界」を形づくった、科学技術の発展、産業革命、リベラルな民主主義に、キリスト教の思想がかかわっているといわれるとどうだろう。

「競争社会で人を出し抜かずに生きられるか?」「正当化できる暴力や戦争は存在するのか?」「そもそも、人はなぜ等しく尊厳を持つ存在なのか?」ほか、容易には解が見つからない12の究極の問いをテーマに、立場も考えかたも違う7人の学生と教授が話し合う。教授は言う。宗教においては、自分が信じるものとは違った教えとの対話が、とても大切な平和的な態度であると信じています、と。人生に落胆したとき、自分を支える思想の一つとして、あるいは、勇気を持ち、多様な他者と語り合い、世界に高くはばたくための武器として、神学の基礎教養を身につける入門書。

人は、自分の限界を知る存在である。
自分の限界を知っている。
だから人は祈る。
「祈り」という言葉がない言語はない。

内容説明

資本主義社会を倫理的に生きることは可能か?愛し、赦し、共に生きるための「究極のリベラルアーツ」。国際基督教大学の必須教養科目を書籍化。

目次

この世界を見るための「準拠枠」 一人の犠牲で、みんなが幸せになれるとしたら?
キリスト教と日本の人権思想 なぜ、すべての人間は等しく尊厳を持つのか?
旧約聖書の創造信仰 「この世界のいま」「私たちのいま」はなぜあるのか?
旧約聖書の成立 耐え難い絶望のなかで、なぜ生きなければならないのか?
新約聖書の「赦し」 被害を受けたとき、あなたは加害者を許せるか?
新約聖書の信仰義認論 あなたの人生の「傷」、そして「使命」とは何か?
絶対平和主義と正戦論 この世界に、正当な暴力や戦争はあるのか?
キリスト教と自然科学 科学が事実を語るとき、神は何を語るのか?
この不条理な世界と神義論 なぜ、この世界に悪が存在するのか?
人間の有限性と「祈り」 この理不尽な世界で「なぜ」と問う
人間の有限性と「祈り」 この理不尽な世界で「なぜ」と問う
資本主義と共存の倫理 競争社会で出し抜かず生きることはできるのか?
キリスト教と環境倫理 私たちは動物や自然をアガペーできるのか?

著者等紹介

魯恩碩[ロウンソク]
国際基督教大学教養学部教授。韓国・ソウル生まれ。ドイツのヴェストファーレン・ヴィルヘルム(ミュンスター)大学神学部博士課程修了(神学博士)。2008年より国際基督教大学で、聖書学、キリスト教学、聖書ヘブライ語、環境倫理などを教えている。キリスト教の知識を深めることは、現代の文化と思想のなかで暮らしている「私たちの現在」を理解することにつながる、という信念に基づき、若者たちに、聖書とキリスト教の面白さや素晴らしさを伝えることに情熱を注ぐ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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trazom

100
ICUで「キリスト教概論」を教える魯教授による一冊。教授と学生の対話形式で、人権、創造信仰、赦し、信仰義認、自然科学、神義論、祈り、環境倫理などが議論される。カテキズムかと思って読み始めたが、これは教理解説ではなく、キリスト教的な思想を踏まえて、社会制度の「なぜ」を考えることに意義がある。人権は発明か発見か、絶対平和主義か正戦論か、資本主義の人間観は虚構かなど、テーマは重要かつ本質的。多人数の対話形式の弊害で、議論が散漫になるのが残念だが、でも、学生たちに知的な刺激を与えるこの講義は、とてもいいと思う。2021/12/16

ころりん

3
ICUのゼミに参加しちゃう読書。 教授の聖書・歴史・思想史・現代諸問題の理解の広いこと、深いこと! 「赦し」「傷」「戦争」、キリスト教「紹介」というより、ぶつけられる「問い」を切り口に、キリスト教って何だ?が深められます。 個人的には、「赦されて初めて罪がわかる」という発言(143頁)が、一番の贈り物だった。 映画「シークレットサンシャイン」や、絵本『たいせつなきみ』も引用されて、やっぱどっちも必見。 聖書の根本精神を「共存・共生」と信じ切る教授のスタンスは、異論もあるだろうけど、僕は深く共鳴しちゃいます2022/02/11

Go Extreme

2
1人の犠牲でみんなが幸せになれるとしたら なぜ、すべての人間は等しく尊厳を持つのか 「この世界のいま」「私たちのいま」はなぜあるのか 耐えがたい絶望のなかで、なぜ生きなければならないのか 被害を受けたとき、あなたは加害者を許せるか あなたの人生の「傷」、そして「使命」とは何か この世界に、正当な暴力や戦争はあるのか 科学が事実を語るとき、神は何を語るのか なぜ、この世界に悪が存在するのか この理不尽な世界で「なぜ」と問う 競争社会で出し抜かずに生きることはできるのか 私たちは動物や自然をアガペーできるのか2021/08/30

えだ

1
ほぼ全くキリスト教の考え方を学んできていない私が読んでみました。これからSDGsに取り組んでいくにあたり、「目的主体を動物を含む自然に拡張する必要がある」という考え方に同意。そもそも我々は広義の意味で利己的(=自己愛に満ちている)であるという前提の下で、目的主体つまり己(自意識)を拡張することが究極的には利他主義となりうると思う。今回目的主体の拡張アプローチについて、少なくともキリスト教信者に対しては聖書の解釈を広めることに効果があるのかな?少なくとも日本社会に対してどのアプローチが効果的か考えたい。2023/07/09

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