光文社新書<br> がん検診は、線虫のしごと―精度は9割「生物診断」が命を救う

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光文社新書
がん検診は、線虫のしごと―精度は9割「生物診断」が命を救う

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  • サイズ 新書判/ページ数 230p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334044299
  • NDC分類 494.5
  • Cコード C0247

内容説明

二〇一五年三月、「線虫が、非常に高い精度でがん患者の尿の匂いを嗅ぎ当てる」という論文が米科学誌に掲載され、報道番組でもトップニュースとして報じられた。九州大学の研究者だった著者は、その後起業し、実用化に向けた研究を重ね、医学界への普及活動に邁進してきた。たった尿一滴で、ステージ0の段階からがんが検知されることで、がん治療はどう変わるのか。なぜ、線虫だったのか。検査に機械ではなく生物を用いる「生物診断」の可能性は?各種メディアで注目の研究者・経営者が、自身の歩みや、誰も思いつかなかった研究を生み出した発想法、研究者を目指す若者への提言などを交えつつ、二〇二〇年の線虫がん検査「N‐NOSE(エヌ・ノーズ)」実用化で大きく変わるがん検診とがん治療の今後の展望を伝える。

目次

第1章 「がん検査」と「がん治療」が大きく変わる(線虫がん検査「N‐NOSE」で、何が変わるのか?;「N‐NOSE」が占める位置と、果たす役割)
第2章 なぜ、線虫だったのか(そもそも線虫とはどのような生物か;どのように「N‐NOSE」は実現されたのか;まだ謎の多い「嗅覚」の仕組みとは)
第3章 「謎の学生」だった私が、「がんの匂い」に出会うまで(教科書に書かれていないことを見つける;就職して、研究への思いに気づく;犬にできるなら、線虫にもできるはずだ!)
第4章 研究から起業へ―N‐NOSE実用化のステップ(「研究者は経営に向かない」は本当か?;予想を上回った実用化への期待)
第5章 N‐NOSEが世界を変える(世界の中のN‐NOSE;大きな可能性を秘めた生物診断の世界)

著者等紹介

広津崇亮[ヒロツタカアキ]
1972年山口県生まれ。株式会社HIROTSUバイオサイエンス代表取締役。私立東大寺学園高校卒業。’97年東京大学大学院理学系研究科修士課程修了。同年サントリー株式会社に入社。翌年退社し、東京大学大学院博士課程に入学。線虫の嗅覚に関する研究を開始。2000年3月、線虫の匂いに対する嗜好性を解析した論文が英科学誌『ネイチャー』に掲載。’01年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。博士(理学)。日本学術振興会特別研究員、京都大学大学院生命科学研究科研究員、九州大学大学院理学研究院助教などを経て、’16年より現職。’18年よりオーストラリアのクイーンズランド工科大学招聘准教授。井上研究奨励賞、中山賞奨励賞、ナイスステップな研究者(文部科学省)などの受賞歴がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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yokmin

15
素晴らしい! 成功を祈る。 → 「長いものに巻かれずに、自分の道をいく」「未知なる世界をもとめてきた、・・自分の可能性が制限されない方へ進んできた」「大御所の研究チームにできないことをする」2020/10/22

寝落ち6段

11
線虫がガンのにおいをかぎ分ける。線虫という小さな虫の鋭敏な嗅覚が、なぜかがんのにおいが好きなのである。それは、ほんの少量の尿で判別できてしまう。このニュースはずっと気になっていた。がんという病は、すぐに死を連想してしまうほどに私たちの身の回りに溢れている。必ず知人にはがんで亡くなった人がいるし、有名人も死因ががんである場合が多い。現在の診断方法でも発見できない初期のがんでも、かぎ分けられる線虫は、希望の星だ。まだ研究が進む中であるし、実用化にはまだかかるかもしれないが、期待している。2020/11/09

gash0912

1
尿一滴で線虫ががんの匂いを嗅ぎ分けて、身体のどこかにがんがあるということを検査出来るという画期的ながん検査の方法の話。最近、1万円前後で実用化されたようなので、興味があり読みましたが、腫瘍マーカーよりもステージの低い段階での陽性率、検出率が高いというのは素晴らしいけど、陽性になっても身体のどこかにある可能性があるというだけで、それ以上のどこのガンかという場所の特定までは出来ないのが残念。研究中とのことですが、早期発見・早期治療が可能になる様に活用できるようになれば良いと思う。内容としては面白かった。2022/11/13

猿田康二

1
本書の章立ては、第1章から第5章なのだが、私が最も興味を持ったのは第3章の著者のこの大発見をするまでの人生行路についてである。3章を読むと多くの偶然がこの明らかにノーベル賞級の発見につながっていくのだが、広津氏の生き方、人とは違う道を選ぶ、予想のつく人生は歩みたくないという信念がこの大発見を産んだということがよくわかる。ここに書かれていることがすべて本当であれば、全人類にとって、特に今ガンを治療している方々にとってこれほどの朗報はなく、どうか医学会の変な横槍が入ることなく一刻も早く実用化する事を切に願う。2019/11/24

young

1
線虫がガンの匂いを識別できる、という報道を見て読んでみた。がん検診の限界は色々と感じるだけに、この取り組みが成功すれば大きくがん診療が変わるはず! ただ既得権益を守る抵抗勢力とかもたくさんいそうで、一筋縄ではいかんような気もします2019/11/16

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