内容説明
極限の地に生きる人々を追い求め、著者は世界中を駆けめぐった。極寒のシベリアから灼熱のエチオピア、南米チリの乾燥地帯。そしてインドの世界一多雨の州へ。さまざまな体験・苦闘の末、著者が「最果ての地」で見たものは―。世界の三大陸を踏査して描いた命からがらの極限ルポ。
目次
第1部 世界で最も寒い街―オイミャコン(シベリア)(イルクーツクでの過酷な洗礼;世界最大の淡水湖・バイカルの眺め ほか)
第2部 世界で最も乾燥している街―アリカ(チリ)(ドン・セシリオの気になる予言;標高四千五百メートルの銅鉱山 ほか)
第3部 世界で最も暑い町―ダロル(エチオピア)(「殺されないことを祈っていますよ」;アファール放牧民との出会い ほか)
第4部 世界で最も雨の多い街―マウシンラム(インド)(「太陽が顔を出したら学校は休み」;「二次元の国」バングラデシュで ほか)
著者等紹介
ミドルトン,ニック[ミドルトン,ニック][Middleton,Nick]
地理学者。ロンドン生まれ。オーストリア、ケニア、モンゴルで国連職員として環境保護問題に取り組む。これまでに六〇カ国以上をフィールド・ワークのために訪れ、四冊の旅行記を刊行している。現在、オックスフォード大学で教鞭をとっている
桑原透[クワハラトオル]
早稲田大学大学院修士課程修了。翻訳家・ライター
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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MORITA
2
最寒@オイミャコン、シベリア・最乾@アリカ、チリ・最暑@ダロル、エチオピア・最多雨@マウシンラム、インドへの訪問記。文体のせいか盛り上がりはイマイチ。2017/11/13
のんき
2
気象データに記録された、世界で最も暑い・最も寒い・最も雨の多い・最も乾燥した場所を訪ねる旅行記。イギリスにも椎名誠みたいな人がいるんだなぁ(笑) ただし、こちらは本職は地理学者。よって訪ねる先の極端な気候のメカニズムの説明があったり、その土地の歴史や地政学的言及があったりしてちょっとした地理の勉強にもなった。ちなみに読み始める前に世界のどのあたりがそれぞれに該当するか自分なりに考えてみたけれど当たったのは一箇所だけだった。世界は広い。2012/04/30
Koichi Mori
0
世界でいちばん「寒い」「暑い」「乾燥」「湿潤」の地を訪ねた旅行記。さすがにこんな極限の地へは行きたくないが、文章はうまく、何処かへ旅に出たくなってしまう。2012/09/16
カネコ
0
○2010/02/06