出版社内容情報
中学校の「説明文」に比べて、より高度で複雑な内容となる高校の「評論文」を理解するために「評論文」の読み方を丁寧にガイドする。
五味渕 典嗣[ゴミブチ ノリツグ]
塚原 政和[ツカハラ マサカズ]
吉田 光[ヨシダ ヒカル]
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まさこ
8
高校生の長女の現代文副読本を拝借(私も活字中毒?)。14評論。なるほど今の高校生はこんな視点を持ってねということ…⁉︎とはいえ高校生にとっては試験対策ね。和多田葉子「ふと」「思わず」のドイツ語訳が見つからない分析の話は美しい!金子郁容先生「ボランティアの報酬」は30年ぶりだけど経験と照らし合点がいったりして…。最後に多木浩二が今も取り上げられていて驚くが「スポーツとナショナリズム」はタイムリー。メキシコの「死者の日」はtime is money の価値観を揺らす。結構面白かった。勿論設問は解きません。2021/03/06
元よしだ
8
大変、おもしろかったです。 内田樹先生の文章が設問に答えているとより深い 分析ができます。 これが佐藤優さんが小学生のときに塾の先生に教えてもらった国語の楽しさ!? 2019/03/06
カラス
5
評論文の基礎の基礎を確かめる上で有用な本。中学卒業から高校一年レベルあたりまでを想定しており、かなり易しい文章が多い。それも、最初は超簡単な文書から始まり、徐々に徐々に難度をあげてゆくという親切丁寧な構成だ。とは言っても、きちんと丁寧に読んで考えないと、問題を間違えてしまうので、なかなか侮れない。文章を読むことの難しさとめんどくささを感じさせる。面白かった。2019/11/27
たか
4
取り上げられている評論文の著者は金子郁容、福岡伸一、内田樹など。2018/06/16
Yuji Terazawa
3
【 2017年読書日記・30】 2部構成で、第1部はかなり易しめの文章が続く。しかし2部からはまあまあのレベルに上がる。2部の文章は、読解の苦手な人は丁寧に読まないと理解できない文章も含まれる一方で、同じ主張を手を変え品を変え押してくるタイプの文章もあり、難度にややバラつきがある感はある。 とはいえ、読解のガイドはちゃんとついているし、設問の中に、最近のセンター試験によく出てくる段落相互のつながりを問う問題もあって(これがみんな出来ない)、個人的には好感を持った一冊だった。2017/07/07
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