出版社内容情報
理想を叶えながら、素人には思いもよらないアイデアを提供することで、暮らしのアベレージをグッとあげる建築家たちを取材した。彼らがつくる快適な住まいとは。
内容説明
居心地の良い住まいを水面下で支えている、目からうろこの着眼と洞察!
目次
彼らの視点(手がかりは納まりの良し悪し(広さ)
天井が低くてなぜ悪い(高さ)
豊かさを広げる技術(動線)
誰も知らない場所だからこそ(寝室)
縄張りは六歳からつくる(子供部屋) ほか)
これも、住まいのかたち(いまどきの来客応対(玄関)
ガラスの壁の意味するところ(窓)
見えないものをデザインするには(冷暖房)
名前はまだない(半屋外)
平らの誘惑(家具) ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
umeko
22
住宅メーカーのHPを見ていて感じた違和感が、この本を読んで納得できた。家を建て替えたい!!!2024/01/30
ちゃんみー
17
住まい方を一考してみましょう。リビングって何のためにあるの?天井高って高ければいいの?窓は南に面して広ければいいの?子ども部屋は6帖以上必要か?みなさん、よーく考えてみましょう。そんなことを考えるのが設計のお仕事なんです。2025/02/18
art_mr
9
著者が「ウェブちくま」で連載していた「もしも家を建てるなら」を書籍にまとめた本。玄関、リビング、天井、寝室、子供部屋など家の各所についての情報が満載。効率的な動線を求めるあまりのそれ以外の機能性の排除。低い天井には高い天井にはないこもり間がある。他の用途を持たせても寝室は寝る所または物置。親は子供部屋に興味がない(あればいい)。広いリビングは退屈で、人の目があり全員で、または許可制でないと寛げない。物流倉庫化する玄関、などなど。面白かったです。うちは賃貸だけど、60代で小ぶりの平屋新築、憧れるな…2024/07/26
江津 有倣
9
建築専門誌の編集長を務めた編集者が、建築家から聞いた住宅設計の小話を集めた書籍。当たり前のように思っていた住宅の設備や間取りが案外最善ではないという話が多く紹介されており、驚きが多かった。「お前んち天井低くね?」という芸人のネタから、果たして天井が低いのは悪いことなのか、という問いを深掘りしていく章が印象に残っている。高い天井が急勾配な階段と野暮ったい外観を生み出すというのは発想がなかった。家を建てる予定がなくても。家に住んだことあるひとであれば一読をお薦めしたい。オススメ度:☆☆☆2023/12/29
kazuchan1209
8
リビングは狭くてもよいという考えが一番参考になった。家はくつろぐ場所ではなく、さまざまな作業をする場所と捉える。さらに日本人は外人のように暖炉のまえで語らうのは向いていないという。リビングを広くしてもひとりでいるだけのポツンとした場所になっては意味がない。2023/12/24