出版社内容情報
初めて春画を見たパリの芸術家たちの衝撃をいかばかりか?マネ、クールベ、カミーユ、フロベールーー。日本と西欧の文化の違いに焦点をあて春画の歴史を探る。
内容説明
絵師は華麗な絵に批判を込めて弾圧に立ち向かった。春画に魅せられた人々に光を当て、日欧の文化を考察する画期的な一冊。
目次
第1章 林忠正について(渡仏まで;万国博覧会;ただ一人の日本美術の説明者 ほか)
第2章 浮世絵と春画(庶民の中から生まれた浮世絵;歌舞伎と遊郭;明治期の遊郭―吉原にて ほか)
第3章 春画について(春画とは;ルイス・フロイスが見た日本の男女と宗教;西洋人は浮世絵(春画)をどう見たか ほか)
第4章 ヨーロッパと日本(洛中洛外図と浮世絵;江戸の女房たち;民法典論争と春画 ほか)
第5章 浮世絵とオランダ(鎖国;十七世紀のオランダ;オランダとの貿易 ほか)
第6章 ヨーロッパの近代への序曲(日本版画との出会い;新しい芸術を求めて;E・ゴンクール浮世絵 ほか)
第7章 浮世絵(春画)の渡仏(開国と江戸の文化;フィリップ・ビュルティと林忠正;ビュルティと春画 ほか)
第8章 近代絵画の誕生(一八六三年のサロン;マネの背を押したのは誰か;春画がもたらした新しい動き ほか)
第9章 ドビュッシーとカミーユ・クローデル(クロード・ドビュッシー;カミール・クローデル ほか)
第10章 春画を売った国賊(一九〇〇年パリ万国博覧会と春画;事務官長の職責が林に与えたもの ほか)
著者等紹介
木々康子[キギヤスコ]
小説家、美術史研究家。1929年生れ。東京女子大学で歴史・哲学を学ぶ。「日本の近代とは何か」をテーマにして、幕末期から現代までを膨大な資料を駆使して著した小説『蒼龍の系譜』(筑摩書房)は第17回田村俊子賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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№9
tom
マカロニ マカロン
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