出版社内容情報
ウルトラ警備隊・アンヌ隊員役で知られる、ひし美ゆり子。鮮烈な裸体を銀幕にさらした七〇年代から現在まで、映像メディアの変遷に流されたその女優人生のすべて。
内容説明
「ウルトラセブン」のアンヌ隊員からセクシー映画女優、そしてネットアイドルへ。激動の1960年代から電脳の21世紀まで映像メディアの進化に流され、たゆたい、輝き続けた比類なき女優・ひし美ゆり子の全貌を探る。
目次
序章 流されて―女優ひし美ゆり子の軌跡
第1章 地谷子―最後の撮影所女優として
第2章 百合子―テレビ映画のヒロインとして
第3章 百合子ふたたび―撮影所最後の時代
第4章 ゆり子―裸体という表現
第5章 万華鏡の女―伝説の過去よりネットの現在へ
著者等紹介
ひし美ゆり子[ヒシミユリコ]
1947年生まれ。高校2年の時に東宝にスカウトされ、数々の映画、テレビ作品に出演。「ウルトラセブン」の友里アンヌ隊員は当たり役となる。72年、フリーとなり、邦画各社の作品で活躍
樋口尚文[ヒグチナオフミ]
1962年生まれ。映画批評家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まさやん80
2
樋口尚文さんが敬愛するひし美ゆり子さんをインタビューした本。東宝俳優養成所時代から始まり、映画の端役時代、テレビの進出、そして「ウルトラセブン」、そしてセクシー女優へと流れに任せるように過ぎてきたひし美ゆり子の生き方が、豊富なエピソードで語られる。中でも「ウルトラセブン」時代の逸話は聞き手の樋口さんの知識が豊富なので、次から次へと紡ぎ出されて圧巻。ひし美さんのからっとした姉御肌の魅力もよく出ている。2013/07/28
まんだよつお
2
まだ子供だった僕は、ポルノ映画は良い子が見てはいけない映画、ハダカになるのは売れなくなった女優さんだと誤解していた。だから、かつてのアンヌ隊員がヌードになってポルノに出てことを知ったときにはショックを受けた記憶がある。まあ、これもひとえに親や教師、マスコミなど「良識派」からの刷り込みのせいだったが……。女優さんの本は、自筆(?)による稚拙な内容が多くがっかりさせられることが多いが、インタビューと評論部分で構成された本書は楽しめた。DVDを大人買いして、もう一度「ウルトラセブン」を見直したくなった。2012/01/19
kobaatsu
1
各所に配されたスチールが問答無用の美しさなのは当然として、樋口氏によって各出演作品が当時の映画史に丁寧に位置付けられる試みがなされていてすごく楽しんで読んだ。ひとつの映画史料として(キリッなどいいつつ実はやっぱり若き日のアンヌさんを愛でる愛でる2011/10/09
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