グレン・グールド―未来のピアニスト

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グレン・グールド―未来のピアニスト

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  • サイズ B6判/ページ数 363,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784480873644
  • NDC分類 762.51
  • Cコード C0073

内容説明

20世紀をかけぬけた衝撃の演奏家の遺したさまざまな謎をピアニストならではの視点でたどり、ライヴ演奏の未知の美しさをも手がかりに、つねに新鮮なその魅惑と可能性を浮き彫りにする原体験的グールド論。

目次

コンサート・ドロップアウト―同業者の目からグールドを見ると
彼はどのような点で天才なのか―楽譜をみたらすぐに弾ける、練習をしなくても弾ける
彼はどのようにしてデビューしたのか―競わずにナンバーワンになる法
踊る祈祷師のレコード・デビュー
彼はどんなふうにしてピアノを弾いたか
彼はどのように教育されたか―ディヌ・リパッティとの対比において
僕は神童ではなかった―少年時代の録音から
一九五五年という年1―演奏スタイルの変遷と時代の耳
一九五五年という年2―ロマンティックからクール・スクールへの変貌
アポロン派とディオニュソス派―さらにワンクッション、ロマン斬り
彼はどのようにして演奏活動を耐え忍んだか―ステージ活動をするということ
彼はどのようにして演奏活動から撤退したか
そして、ここからグールドが本当のグールドになる
オズの魔法使いとエメラルドの都―実演とスタジオ録音の違い
二倍速の共犯者
「ボクは作曲家になりたかった」
運命の動機―変わるものと変わらないもの
グールドの歌声
受肉の音楽神
結局、彼は何者だったのだろうか?
未来のピアニスト―グールド・ファンも、そうでない人も

著者等紹介

青柳いづみこ[アオヤギイズミコ]
ピアニスト・文筆家。安川加壽子、ピエール・バルビゼの両氏に師事。フランス国立マルセイユ音楽院首席卒業。東京芸術大学大学院博士課程修了。1989年、論文「ドビュッシーと世紀末の美学」により、学術博士号を受ける。90年、文化庁芸術祭賞受賞。著者に、『翼のはえた指 評伝安川加壽子』(吉田秀和賞)、『青柳瑞穂の生涯』(日本エッセイスト・クラブ賞)、『六本指のゴルトベルク』(講談社エッセイ賞)、CDに『ロマンティック・ドビュッシー』(ミュージック・ペンクラブ賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tom

21
グレン・グールドは、私の若い時代に熱中したピアニスト。作者でピアニストの青柳さんの書くミステリー案内本は、とても好き。この本を書店で見つけ、青柳さんが書くものならと買ってしまう。でも、それから9年間、書棚の肥やしにしたまま放置。そして先日、何気なく頁を開くと、これが面白い。びっくりする。私は、グールドを病的な人と思い込んでいて、そんな彼の異様に美しい音が不思議でならなかった。青柳さんの分析を読み、疑問は払しょく。そうだったのかと驚くことばかり。グールドは時代の最先端を走っていたのだ。もう一度聞いてみよう。2020/02/23

Bartleby

10
本書は特に、グールドがコンサートピアニストを引退してスタジオピアニストになるまでを詳細に追っている。また私が読んできたグールド本の著者の多くは熱狂的なグールドファンの人が多かったが青柳氏はそれほどでもなく、あくまで一定の距離を保って書いているためときにクスッと笑える。音源や奏法の分析も客観的。これまでグールドをクールなピアニストとして聴いてきた。意図的におどけたような、あるいは過剰にデフォルメした解釈など。でも本書ではロマンティックな側面が炙り出されていた。ちょっと聴きかたが変わりそう。2023/01/14

Wataru Hoshii

5
ピアニスト/文筆家の著者が、あのグレン・グールドについて語る本。しかしグールドについてはすでに多くのことが語られており、しかも非常に複雑で多面的な人物であるため、著者も何を語るべきか手探りして迷った感がある。ステージ引退前のグールドに主に議論を絞り、自らのピアニストとしての経験を踏まえることで、音楽家グールドの本質とは?という結論に一応達するのだが、ドビュッシーを語る時のような明快さと説得力には欠けている。グールドを巡る筆者の思考のぐるぐるに巻き込まれるような構成になっており、ちょっと読みにくい。2018/05/06

メルセ・ひすい

4
15-77しかしてその実態は?31.7歳でコンサートから引退!レコーディング・アーティストとして不朽のアルバムを残した。超高度的スピ、ロマンチスト!さらにサラニパフォーミング・アーティスト!=グレングールド 芸大Dr.を追っかけにする魅力とは? 秘密主義が高じて生涯独身が!中性?無性?ゲイ?いえいえ立派な異性愛者なのだっっ グールドの愛、芸術、社会、人生についての真実とは。20世紀をかけぬけた衝撃の演奏家の遺した様々な謎をピアニストの視点でたどる。ライヴ演奏の未知の美しさも手がかりに、つねに新鮮な魅惑!2011/11/04

Hiro

2
私がグールドを好きになったのはベートーベンの皇帝の演奏、そしてモーツァルトのトルコ行進曲。どちらも驚きの演奏で、タッチのみずみずしさ、粒立ちの良さに惚れ惚れした。本書はユニークで物議を醸すことも多かったピアニストを正面から捉え論じた力作。さまざまな音源、人々の証言が紹介され、芸術家の真実が著者の洞察によって解明されていく。身体の使い方や演奏能力の評価を通じてブラームス一番の解釈の真相が明かされる箇所など個別の卓見も興味深いが、グールドの生き方がクラシック音楽そのものへの問題提起だとする結びにも共感した。2022/12/12

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