黒澤明と早坂文雄―風のように侍は

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  • サイズ B6判/ページ数 815p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784480873491
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C0074

出版社内容情報

「七人の侍」「羅生門」などの音楽で日本映画界に偉大な業績を残した早坂文雄。盟友・黒沢明との出会いから別れまで、二つの巨星の生涯を鮮烈に書いた書き下ろし大作。

内容説明

「七人の侍」を創った男たち。映画と音楽に生命を捧げ、昭和を生きた壮烈な二人の青春!没後50周年。初公開の日記、新発見の資料をもとにいま明かされる伝説の作曲家の実像。

目次

第1部 旅立ち(少年時代;模索;新天地;撮影所)
第2部 東宝砧撮影所(開戦;空襲のなかで;労働争議)
第3部 熱き日々(共作;別れ)

著者等紹介

西村雄一郎[ニシムラユウイチロウ]
ノンフィクション作家、映画評論家、音楽評論家。佐賀市生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科卒業後、「キネマ旬報」パリ駐在員。帰国後、媒体としてのビデオに注目し、ビデオCM、ビデオ・クリップを演出。1985年から古湯映画祭総合ディレクター、その功績により90年に「佐賀新聞文化奨励賞」受賞。2001年公開の映画『いのちの海』(原作・帚木蓬生)でシナリオを初執筆(石堂淑朗と共作)。03年にオープンの「映像ミュージアム」(埼玉県川口市)の総合監督。佐賀大学、日本映画学校、多摩美術大学で教鞭をとる。05年に実家「松川屋」5代目を継ぐ。黒澤組の美術監督村木与四郎氏デザインによるレストラン部をオープン(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぐうぐう

20
『羅生門』『七人の侍』など、黒澤映画を音楽で彩り、黒澤の盟友として、その創作活動を支えた作曲家・早川文雄。著者は、黒澤明と早川文雄の、その生い立ちからデビュー、そして世界に認められていく過程を、時系列に従って交互に綴っていく。しかし、著者の想いは、圧倒的に早川のほうにあるのは明白だ。世界的映画監督として、多くの著書で紹介され尽くされた感のある黒澤の生涯と功績に対し、早川のそれは、驚くほどに少ない。(つづく)2016/02/15

Kano Ts

11
ずっと読みたかったが神田古本市でゲット。早坂文雄について知りたかった。作品をいくつか知っているだけだったが、人となりがだいぶ掴めて嬉しい。武満徹より後の世代の人間だと思い込んでいたが、武満の師匠的や存在でもあったことなど、全然知らなかった。読んでいて感心したのは、映画音楽もクラシック(その善し悪しは置いおいて)を目指した時代もあるんだなと。今そのレベルで向き合っている人は誰だろう。映画音楽に詳しくはないけど、ジョンウィリアムズとか久石譲はそのクラスか、鷺巣さんとかハンスジマーとかもそうなるんだろうか。2025/04/19

3
黒沢映画の音楽を担当した早坂文雄の短すぎる生涯を追う。黒沢明の生涯も書かれているが、評論や評伝は山ほど出版されているので真新しくは無い。だからこそ、これは日本の映画音楽での革命を起こした人物であるにも関わらず、影役であるが故に目立った記録が為されていない早川文雄のドキュメントとして読むべきなのだろう。当たり前のことだが映画は一人では作れず、個々の技術の結晶であるからして、彼もまた黒沢明並の評価を得ても良い筈なのだ。製作の中で切磋琢磨し現代でも通用する映画を作り上げる過程を追うと映画観も変わるというもの。2011/07/20

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