内容説明
若くして戦前ドイツの巨匠となりながらナチスの協力要請を逃れたラングが、亡命先で撮った二十二本の「アメリカ映画」について、ボグダノヴィッチのインタヴューに答える。
目次
『激怒』
『暗黒街の弾痕』
『真人間』
『地獄への逆襲』
『西部魂』
『マンハント』
『死刑執行人もまた死す』
『飾り窓の女』
『恐怖省』
『スカーレット・ストリート』〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コットン
74
再読。ピーター・ボクダノヴィッチがフリッツ・ラングをインタビュー!。漫画はアメリカのユーモアの最良のお手本と。薄い本なので各映画についての語りが少なく残念。2018/05/24
コットン
45
B級作品の扱いを受けていた(悪夢的スリラー映画の巨匠です!)アメリカでの作品をロングインタビューしたもの。(インタビュアーは「ラストショー」「スティング」を手がけた監督ピーター・ボグダノヴィッチで監督になる1年前)。映画業界紙が試写に訪れたときMGMの重役は見るまでもないと言い放つが、結果的には試写で大成功を収めた話が面白い(^.^)。「俳優に自ら演技の手本を見せて真似させようとは思わない。20人ものフリッツ・ラングの縮小コピーがスクリーンの上をうろちょろしているのを見たいとは思わないから」というのもいい2013/03/02
much
2
フリッツ・ラングの人柄と苦悩がよく分かる。こんなに傑作を生み出してきた大巨匠なのに長年干されてただなんて。ヒッチコックの『映画術』に比べるとインタビュアーの話術不足が気になるものの、ラング自身が饒舌なのでその辺はカバーされている。観客愛と映画愛に満ちている。数時間で読めてしまうのも魅力的。2016/05/28
fritzng4
1
十数年ぶり再読。聞き手はボグダノヴィッチ。アメリカ時代のラング作品に関するインタビュー本。ラング曰く「映画監督というのは何でも知っていないといけない」。売春宿の中の様子、証券取引所の中、エディンバラ公の振舞い…。新聞を読むことがそれを可能にした。プロデューサーとの戦いや、ディートリヒとのいざこざなど、晩年のラングが忌憚なく喋った記録としてラングファンならずとも黄金期ハリウッド映画ファンは必読の書。一作ごとに語られるボリュームがやや少ないのは残念。まだ見てない作品がいくつかある、見たい!!2022/04/03
ウルまー
0
めっちゃくちゃ面白かった。2017/02/18