内容説明
総力戦からグローバリゼーションへ。総力戦という時代規定から戦後日本の社会科学を再検討。丸山・大塚理論の批判的検討、ヴェーバー研究から、現代社会をトータルに把えるマクロ社会理論を探る。ヴェーバー研究の第一人者による研究総括論文集。
目次
第1部 社会科学と文化の政治学(総力戦・グローバリゼーション・文化の政治学;日本の社会科学とヴェーバー体験―総力戦の記憶を中心に)
第2部 総力戦からグローバリゼーションへ(総力戦の時代;戦時動員体制の比較史的考察―今日の日本を理解するために ほか)
第3部 ヴェーバー研究のパラダイムチェンジ(ポストモダンの鏡に照らして―「マルクス・ヴェーバー問題」再読;社会学者ニーチェから社会学者ヴェーバーへ ほか)
第4部 社会科学の遠近法(「祭司対騎士」の対抗軸は何を語りだすか;プロテスタンティズムの倫理と帝国主義の精神―覚え書き ほか)