出版社内容情報
世界は、すでに新しいルールで動き出している。「本質をつかんで、概念を理解して、具現化する」そのために何をすべきなのか? 佐藤可士和に齋藤孝が切りこんだ。
目次
その1 自分の「好き」と「嫌い」を明確にする
その2 あたり前を疑う
その3 自分のスタイルを作る
その4 概念を共有するということ
その5 何でもメディアになる
その6 ブランディングとは本質を引き出すこと
その7 アイディアは出すものではなく、出るもの
まとめ 現代では、ルールを描いた方が勝ち
著者等紹介
佐藤可士和[サトウカシワ]
1965年東京生まれ。アートディレクター/クリエイティブディレクター。多摩美術大学グラフィックデザイン科卒。博報堂を経てサムライ設立。国立新美術館のシンボルマークとサイン計画、ユニクロ、楽天グループ、セブン‐イレブン、グローブライド、今治タオルのクリエイティブディレクション、NTTドコモ「FOMA N702iD/N703iD」のプロダクトデザイン、明治学院大学のブランディングプロジェクト、「カップヌードルミュージアム」や「ふじようちえん」のトータルプロデュース等を手がける
齋藤孝[サイトウタカシ]
1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒。同大学院教育学研究科博士課程を経て、明治大学文学部教授。専攻は教育学、身体論、コミュニケーション技法(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tadashi_N
25
すべてのルールは、考えを言葉にすることから始まる。そのための訓練も必要。2018/12/22
チャー
8
新しいもの、ことを生み出してルール化するために必要な視点が数多く語られている。決してクリエーターに限定された内容ではなく、創造すること全般に共通する考え方が多く記されており大変参考になる。基本的に今あるものの延長か、または異なる二つの複合かということになるが、大切なのは一つの裏側には最低3つの案があること。自分の内面にあるイメージをきちんと具体化するために、まず隅々まで正しく言語化する必要があるという点はとても勉強になる。イメージを発信する際に曖昧に進むと失敗することが多いという点も通ずる部分があり納得。2020/06/08
nob
8
1つの提案の下には50のアイデアがある。真似るのではなく本質を抽出し理解する。プロセスを共有する。何より、既存のルールの中でどう勝つかを考えるのではなく、むしろルール自体を自分で作り変えてしまおう、という大転換。2018/04/22
anco
8
「ブランディングとは、本質的価値と戦略的イメージコントロールとの掛け算であり、本質の価値だけでなく、それを戦略的にわかりやすく伝えるためのイメージコントロールが必要。価値のバランスを取り、双方の話をわかるようにする必要がある。概念を完全に使いこなす人は、自分がどんなゲームをしているのかわかっており、感じていること、考えていることは必ず言葉にできる。自分の話に意味の含蓄度を上げていくことは、コンセプトの精度を高めたり、使いこなす訓練にもなる。現代はルールを作ったものが勝つ。」ということがわかりました。2014/12/30
ちょび
5
佐藤可士和さん、本書を読み進めるうちユニクロ・Tポイント・ビックロなどを手がけた凄い人なのだと認識、対談相手は齋藤先生。私的には可士和さんへ切り込み、まとめ、展開していき理論武装する齋藤先生の手腕に脱帽。話題となる手法はそれほど斬新というわけではなさそうなのに、お二人間でかわされる高速キャッチボールは絶品。思いや概念をきちんと言葉に変換して相手に届ける技術を持つお二人ならではの技が炸裂。提示された課題をすべて同時にこなせる高等技術とそれを具現化できる技、両方を併せ持つ凄さは常人を軽く超越していきます。2015/07/21
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