内容説明
日清戦争の山場のひとつ、旅順占領の後、非戦闘員である多数の清国人を日本軍が殺戮するという事件が起きた。事件は目撃者である米英両国の従軍記者によって報道され、国際問題に発展、折しも新しい日米条約の批准を待っていた伊藤内閣を窮地に追い込むことになった―知られざる事件の真相に肉迫する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のらねこ
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基本的にサヨクの書いた本であるという「差し引き」をして読むことが必要。軍服を脱いで逃亡し、捕虜の日本兵を惨殺して敵軍への「見せしめ」とする風習は中国古来のものであり、第二次大戦終了まで続けている。また、中国への幻想を持ち続けていた西欧社会の「ひいき目」は、対照的に日本へと厳しくなっていたこともよくわかる。事件の裏づけがとれていないのは他の「日本軍虐殺」の関連書籍と変わらない。「日清戦争は日本側が綿密な布石のもとに一方的に仕掛けたもの」とする「十五年戦争(中国側の史観)」で一貫した一冊。2010/01/14
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