内容説明
ナポレオンなきあとの19世紀パリ―スキャンダラスな剽窃新聞から出発し、「新聞」と「広告」を結合させてジャーナリズムに不可逆的な革命をもたらした伝説の新聞王エミール・ド・ジラルダン。自己の欲望を掘り下げることで、近代資本主義の枠組をつくりだした史上最高の成り上がりの栄光と孤独の生涯を、抜群のストーリー・テリングで鮮やかに描き出す。
目次
第1部 産業社会のナポレオン、ジラルダン
第2部 勝利せるジャーナリズムの革命児ジラルダン
第3部 挫折せる社会革命家ジラルダン
巻末付録(描かれたジラルダン;バルザックの時代のジャーナリズム)