内容説明
本書は、日本の読者が、ベトナム戦争を再検討し、あの紛争が、日本経済と日米関係の双方にどのような影響を与えたのか、それを再度見なおすことを勧めるものである。本書は、20年前の気分を呼びさまそうというのではなく、ベトナム戦争が日本にとって何を意味したのか、そして、このインドシナの紛争によって、日本現代史の歩む路線がどのように変えられたのかを説明しようと努めたものである。
目次
序章 日本とアメリカとベトナム
第1章 戦争が日本にやってくる
第2章 厚みを増す抗議運動
第3章 沈黙のパートナー
第4章 日常化した戦争
第5章 逆巻く波濤
第6章 異議申し立ての大波
第7章 抗議の頂点
第8章 ポスト・ベトナム時代への対応
第9章 平和の時代への適応
第10章 海の向こうの火事