出版社内容情報
人間の心身は無限の深みと広がりを持つーー危機の時代に人と社会はどうあるべきか、武道を通じて考える。武道論=日本論の金字塔
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
51
まさしく心身の構え。心と身体は表裏一体。物事の捉え方の立ち位置を、どこに置くのか・・・ここから全てが始まる。とにかく、面白い。しかも、示唆に富んでいる。が、何度も読むことで、本当の味わいが出てくる。いい意味での型があるのが武道であると思うが、その型に囚われてはいけない。そこに、生き方の神髄があるように思う。2022/06/28
tokko
23
「武道論」と銘打っておりますが、基本的には「いつもの」お話がやや「武道」に軸足を置きながら語られているというものです。内田先生のフォロワーなら既に聞いたことのあるお話ばかりだと思います。だからと言って「買って損した」と思わず、「そうか、あの話は武道にもつながっているんだ!」とポジティブに読めるのが、フォロワーのフォロワーたる所以です。2021/08/13
まゆまゆ
14
武道に関するコラムを中心にまとめた内容。書き下ろしもあるが震災直後の執筆も多く、原発問題がやや多め。武道は自分が弱者であると自覚した人が学ぶもの。武道を通じて他者との共同性を理解する。学びは本人だけでなく優秀な師匠に出会えるかがカギ。2021/10/05
GX
11
色々、勉強になりました。「家事能力というのは、具体的な家事処理のことではなく、突き詰めて言えば、共に生活している人の愁訴を聴きとるちからのことである」。そのように考えると、家事も、生活の全ての活動が、修業になるのでしょうね。2021/10/05
teddy11015544
10
おなじみの論考を違和感なく楽しみながら読む。これも武道のはしっこくらいにはなるでしょうか。2021/08/29