内容説明
反時代的考察。現代は現代だけであるのではない。つねに永遠を見つめる精神をもって、戦後の慌しく混迷する政治的・社会的風潮に、一貫して鋭い批判をもちつづけた、哲人の予言的発言の数々を収める。
目次
1 わが日常・わが思索(現代の文化について―インタヴュー;「人間平等」はフィクション―インタヴュー;環境保全と自然調和;知識階級の問題;講和に対する意見・批判・希望)
2 政治・社会・文化をめぐって(バラ色でない21世紀の日本;明日のマスコミについての希望;民主主義はどうして守られるか;日本の社会;現代デモクラシーの日本的特質;平和運動への提言;米ソ両首脳への公開状;文化の日によせて)
3 教育をめぐって(学校は文化の伝承に徹せよ―インタヴュー;教育の本質を問われて;青少年問題とは;学生と大学と、そして政治;学問研究の現場と学術会議)