出版社内容情報
ユダヤ教から生まれた終末思想はいかにイエスへ継承されたか。聖書正典・外典偽典等の史料を渉猟して変遷を辿る渾身の書き下ろし。ユダヤ教の中から生まれた終末思想はいかにしてイエスに継承されたのか。聖書正典のほか外典偽典等の史料を渉猟し、現代思想との対話も試みる渾身の書き下ろし。
大貫 隆[オオヌキ タカシ]
著・文・その他
内容説明
この世の終わりには何が起こるのか―誰もが一度は夢想し、不安を覚えたことがあるに違いない。聖書の世界では、紀元前二世紀のユダヤ教のなかでこの不安が深まり、そして独特な終末論が生み出された。終末思想はいかにしてイエスに継承されていったのか。聖書正典のみならず外典・偽典その他の史料を渉猟し、さらにはベンヤミン、ガダマー、アガンベンなど現代思想家との対話も試みる。これまでの著者の思索を集大成した渾身の書き下ろし。
目次
第1部 初期ユダヤ教の終末論(預言者の終末論;バビロン捕囚以後の地上的・政治的終末待望;「天上の神殿」の表象と神秘主義 ほか)
第2部 イエスと新約聖書の終末論(「神の国は近づいた」―イエス;「人の子」イエスの再臨―パレスチナの原始教会;過去の中に到来している未来―パウロ ほか)
第3部 二世紀の終末論(「新預言」―モンタノス主義;万物の発出と回帰―グノーシス主義;連続的創造―エイレナイオス)
著者等紹介
大貫隆[オオヌキタカシ]
1945年生まれ。静岡県出身。東京大学大学院人文科学研究科西洋古典学専攻博士課程修了。1979年ミュンヘン大学にてDr.theol.取得。東京女子大学助教授、東京大学教授を経て、東京大学名誉教授。2010‐14年自由学園最高学部長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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