ドゥルーズへのまなざし

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  • サイズ B6判/ページ数 245p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784480842640
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C0010

出版社内容情報

親友ルネのまなざしを通して姿を現すドゥルーズの特異なユートピア。ドゥルーズ/ガタリへの親愛にみちたオマージュ。

内容説明

親友ルネ・シェレールのまなざしを通して姿を現すドゥルーズの特異なユートピア。それは主体の外で形成される主観性、群衆のなかを彷徨する非人称的な人間のユートピアである。そのトポスを逃走の線に沿って描き出すエクリチュールのなかに今も脈々と生き続けるドゥルーズおよびガタリへの親愛にみちたオマージュ。

目次

第1章 プレリュード 生き生きとしたドゥルーズ―友情あふれる態度
第2章 エクリチュール、生
第3章 ドゥルーズのデモン(非人称的なもの1)
第4章 人間のみHomo Tantum(非人称的なもの2)
第5章 生成変化のパラドックス
第6章 欲望の力―ドゥルーズと習俗
第7章 真実への非プラトン的な道―再検討された同性愛
第8章 魂の工場―ジル=フェリックス
第9章 主体の外の主観性
第10章 ドゥルーズとユートピア

著者等紹介

シェレール,ルネ[シェレール,ルネ][Sch´erer,Ren´e]
1922年生まれ。哲学者。エコール・ノルマル卒。1969年、シャトレ、フーコー、ドゥルーズとともにパリ第八大学の創設に関わり、以来、同大学で情熱的に教育にあたるなかで、ドゥルーズとの友情を深める。フッサール、ハイデガーに関する研究を発表するかたわら、五月革命前夜からは、フーリエのユートピア思想に着想を得た独自の哲学を展開。1991年に同大学を退官後も、名誉教授としてセミネールを開くなど精力的な活動を行っている

篠原洋治[シノハラヒロハル]
1959年生まれ。早稲田大学、慶応義塾大学大学院を経て、1990年から1995年までパリ第八大学に留学。ジャック・ランシエール、ルネ・シェレールに師事。専門は思想史。現在、慶応義塾大学、一橋大学ほか非常勤講師
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感想・レビュー

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Bevel

0
これから読む人用に。内容自体は日本語で読めるドゥルーズ研究の中では読みやすい方だと感じます。1:元々現象学者。フッサールの中立性変容にドゥルーズの内在平面の概念を結び付けるなど大陸哲学との接点を探ろうとする部分がある。2:さらに、その上で、内在平面の「中立性」(le neutre)を強調する。3:アンチエディプス以降、特に、紹介されているドゥルーズ論者の中では珍しく「哲学とは何か」を高く評価している。4:ドゥルーズのセクシャリティ論について、さらに、ガタリ単体の哲学に関する言及もある。2010/08/17

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